「私には味方がいます」

味方かぁ。色々相談する方がいらっしゃるんだろうな

乳がんへの治療については乳腺外科の先生と
整形外科の先生とも相談しました

痛みをとるためにもホルモン療法は
有用だと思われること
放射線治療ももっとも痛いところに
有用だと思われること

私も、できればこれらの治療を受けた方が
症状緩和にもよいだろうと考えていました

そこで乳腺外科の先生と一緒に
患者さんの気持ちを伺うことにしました

なぜ治療したくないのか
→延命してまで生きたくないから
これは一貫

痛くて生活できないのは困らない?
→困る、それは困る

痛みがなかったらやりたいなぁ、と思うことは?
→プールに行きたいねえ。庭もきれいにしたいねぇ。
あとは19年前に亡くなった息子の法事をしっかりやりたいねぇ

黙って患者さんのそばで話を一緒にきいていてくれた
相棒看護師がくちをひらきました
「それはいつなんですか?それまでに痛みを
とれるようにできるといいですねぇ。大事な法事ですよね」


ぱあっと表情がかわりました
「そう。法事をしっかりやりたいの。治療でからだがつらくなるとしっかりやれないでしょ。その法事にはだれがなんと言おうと行きます」

看護師から乳腺外科医に質問
ホルモン療法で、その法事いけなくなりますか?

そんなことない。行けますよ。

いつなの?法事?
「3ヶ月先です」

時間ある!
みんなで顔をみあわせ、うなずき、患者さんの眼を
みんながみた。

私達
「治療はじめよう。それまでに痛みはとれるでしょう」「痛み止めも併用ね」

患者さん
「法事にさえでられれば、いい。たしかに今の
痛みじゃ法事を勤められないかも。」
「そうね、いたずらに延命はしたくないけど
法事のためなら、やってみようかな」


放射線治療は、通院の負担や、後から痛くなったときのために、いまは見送ることにしました。

早速ホルモン療法をはじめました
骨への薬 ゾレドロン酸も投与
痛み止めは弱いオピオイドを併用して

患者さんに
味方がいらっしゃるのは心強いですね

「そうよー。私には先生や看護師さんが何人も味方になってくれるのよ」
「こんないいことないわ。今、病気になってよかったわ」

おー、なんと心にしみる

私達を味方と思ってくださる患者さん

がんばらないと!

そんな医療ができる、科を超えて話し合える
そんな環境が大事なんだな、と思いました。



天才!志村どうぶつ園みていたら
志村けんさんがパンくんと遊んでいた
たまんないなぁ
人生あっけない

みんなでコロナウイルスを
拡げないよう
同じ方向を向こうよ


再掲
ほんとにそう
がんばろ!