70代の女性が救急外来を受診されました。
![あしあと](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/098.png)
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2ヶ月くらい続く腰痛が、その日ずっと痛くて受診されたのでした。
多発の骨転移が疑われ、翌日整形外科に
紹介されました。
これまで治療歴もない
とくに病気もない
整形外科の若い先生は、困った
どこかに悪性腫瘍があるのではないか、でも
どこの診療科に相談すればいいのだろう?
すると、患者さんが口をひらきました
「たぶん、乳がんですよ。だって
何年か前から、左胸にしこりがありますから」
びっくりした整形外科医は慌てて外科に
紹介しました。
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やっぱり乳がんでした。
多発骨転移もあって、痛みも強い
痛みへの治療を優先してはじめました
乳腺外科の医師はホルモン治療に反応する癌であることから、治療をすすめました。
「治療はしたくないです。今までも
きづいていたけれど、病院に来なかったのは
治療をしてまで生きたくないからです」
「緩和ケアだけでいい」
「外科にはもう通いません」
しっかり
自分の意見があり、医療者に伝えられることは
彼女の強み
まずは痛みをとり、生活できるようにすることを
相談しました
治療については
ゆっくり考えましょう、と伝えました。
患者さん
「私にはたくさんの味方がいるのよ」