中学生くらいになると、がんについて
学校で勉強したり、である程度知っていたり
自分で調べたりして、ある程度
知っていることも多い

だいたい12歳から18歳までの思春期の
子供さんの場合
子供の生活や家庭の環境によって
かなり状況がちがいます


親から自立しようとする時期
なんでも話せる家族の方が少ない

今までお伝えしてきた3つは
変わらず、伝える必要がある

「そんなこと知ってる」と、言うかもしれない
だとしても、親から伝えておくことに意味がある

子供さんの機嫌がいいときに
でも時期を逃さず
大人として     接する

言葉もある程度大人として、適切に
医療者から聞く機会を設けてもいい年ごろ

あしあとあしあとあしあと

膵臓癌の女性の上のお子さんは中3の女の子
病気になる前は、反抗期真っ盛り

べつに、とか
知らない、とか

その程度だったそう

患者さんも困っていて
「伝えてみたけど、ふーんって、それだけ」
「死んじゃうかもしれないのに、ちっとも
変わんない。手伝いもしないし」
「なんにも変わんない」

どう感じますか?

あしあとあしあとあしあと

この年頃の子供は、この
かわらないことが大事なんです

いつもと違う、がかえって心配

例えば
急にお手伝いするようになった
親のかわりのようにきょうだいの面倒を
みるようになった

一見よいことのようだけれど、実はちょっと心配

子供に変わってもらうではなく
親が子供を
大人として見るように変わること

ひとりのおとなとして接する

親より、友達といることで安心したり
話をできることもあるし
親以上に、調べることもできてしまうので
正しいことを、親から伝えておく必要があると
思います

あしあとあしあとあしあと

ふーん、でいいと思う。
必要があれば、私達から話すよ、と伝えました

手伝いもしないし、妹の面倒もみないけど
気分がわるくて、よこになっていると
お茶をおいてくれたり→でもぶっきらぼうらしい
布団かけてくれたり→でもやっぱりぶっきらぼう
してくれるらしい

「よしとするか。勉強してくれるとありがたいけどね」「いつもと全くかわらないから」

久しぶりに涙なしで話をしました。

それだけ気持ちが落ち着いているってことなんだな、と安心しました


親が病気になることはかわいそうじゃない
そのお家にうまれたからこその
経験は
何にも変えがたい経験
優しさ、忍耐、強さを
学ぶような気がします