40代の膵臓癌の女性患者さん

「我慢していたんです…泣かないように、泣かないように…でも、もうだめだ…つらい。なんで、私が。なんで私が…」

「私が大事にしたいのは、子供との生活」

「死んじゃう?死んじゃうかもしれないなら、なおさら子供と過ごしたい」
「子供には、伝えるつもりだよ。伝えなきゃいけないでしょ?」
「痛いのと苦しいのは嫌だからね」

どれくらい涙を流したか。しばらくして
気持ちが落ち着いてから
ゆっくりゆっくり
話し始めました。

あせらなくていいけど
ゆっくり考えて、自分のペースでいいこと

治療についてはなんて聞いた?

「抗がん剤だって。手術はできないって」

ちゃんと消化器内科の先生の話を聞いていたんだ
すごいよ、と

「でも、待って。もう少し自分が落ち着いてから
治療を受けたいです」
「少し待って。まだ涙がでる。涙を出さずに、
考えられたら、頑張れる」

「納得したら、治療をうけます」

すごいなぁ、ほんとにすごいよ。
家族のことを考えて、ちゃんと前を向こうとしてる

帰り際にまた、涙目で
「また、来るね。また、来ていい?」
「また、泣くかも」

軟らかいティッシュを用意しておくね、と
伝えました

あしあとあしあとあしあと

早く治療をはじめたい、とあせるかもしれない
でも、納得してから、でもいいかもしれない

気持ちは大事。
気力が整うことで、前に進む

認定看護師と誓いました
全力で支えるよっ!


おうちで過ごそう