家族のために治療をうけます
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同席した、夫とも別室で話す機会を
設けました
「とにかく死んで欲しくないんです」
「今まで自分は何もしてきていない」
「何もしてなかった、全部任せきりにしてしまった
後悔しかない」
「だから生きていてほしいだけです」
なるほど
化学療法をしてほしい、というのは
化学療法をなにがなんでもやってくれというのとは
ちがう
生きるための手段が、化学療法しかない
そうしないと死んじゃいますよ、と
伝える医療者
伝えられる患者さん
状況によってはかえって負担になって
生活できなくなることもあるのに
本人、家族に
消化器内科の主治医から再度説明をうけることを
すすめました
本人は、入院はできるだけしたくない
できるだけ家にいたい
気持ちを、希望をつたえていことを伝えました
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話し合われました
消化器内科の先生は緩和ケアをうまく
すすめてくださる先生
患者さんも夫の気持ちも理解し
すこしでも生活に支障がでたら、
化学療法はやめることを条件に
一度は化学療法をうけることになりました
もちろん、緩和ケアと並行して
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副作用も幸い強くなく、化学療法を継続しながら
自宅で過ごされました
色々なことの準備をしながら
旅行にいきながら
過ごしました
最期は希望どおり、緩和ケア病棟で穏やかに
過ごされました
大好きなカルピスをおいしそうに
口に含んだときの笑顔は
わすれられません
ことばの表面だけでなくその裏にある気持ちに
めをむける
緩和ケアに携わると
このことの大切さにきづきます