「あのね、先生。すぐに点滴、点滴って。
私の気持ち考えたことある?
ちっとも、わかってくれない!
それが緩和ケアなの?」
もう何年前だろうか。
卵巣がん、腹膜播種、癌性腹膜炎
60代の女性患者さんでした
自宅で訪問看護師さんの助けをかりながら
高カロリー輸液を行いながら
過ごされていました。
本人の希望があり、1日おきに
食べられるかどうか、試してみては
吐いて、を繰り返しているのをみるにみかねた
訪問看護師さんから連絡をいただきました
なんとか、なりませんか?
私は毎日の点滴を提案しました
と、その時の言葉が
さっきの言葉
私達には何が足りなかったのだろう
体調を考えたのに?
彼女の気持ちに寄り添わなかったこと
食べたい、食べられないことはわかっているけど
食べられるようになりたいその気持ち
無理だけど
食べたい
その気持ちを、願いを大事にするためには
どうすればいいか
みんなで考えました
続きます