大腸癌の術後、多発肺転移の患者さん
乳がんの妻を看病介護し、最後まで支援した方
いよいよ人生の最終段階に入った…
外科の主治医は
妻も緩和ケア病棟に入院していたから
大丈夫でしょう、と話されました
私達は少し心配しました
大丈夫かなぁ、本当はむりしていないかなあ?
人生が終わるかもしれない、と感じること
実感すること
その時にならなければわからない
怖さ、不安
患者さんに尋ねました
心配はないですか?
「そりゃあ、本音はね。悔しいよ。だって、生きたいもん。外科の先生は、はっきり言ってくれないけど、動けなくなって、もうすぐでしょう。あと1ヶ月か?
最期はすーって逝きたい。眠るように。奥さんみたいに。死ぬのは怖くはない。妻に会える。でも、叱られるなぁ。まだ、早いわよ、って。怖いなあ、叱られるの」
「心配はない。頼みます」
ほっとしました。
同じように、緩和ケア病棟で家族を看取り、その後介護者も、ということはままあります。
2人に1人ががんになり、3人に1人ががんでなくなるこの時代。
みとりの経験がつらいものだと、その家族は
それを想起し、緩和ケア病棟にいたことがつらいものに。でも、最期が穏やかだと、安心するのか
緩和ケア病棟に抵抗は少ないようです
そのときは避けられないのはわかる
ならば、穏やかに、家族も付き添いやすい
緩和ケア病棟がいいよ
安心できる病棟に。
きもちを引き締めて今日も頑張ります
人の気持ちもかわります
それでいい
がまんしないでください
私達がついてるよ