倦怠感
だるいこと
ほんとにつらいと思います
あれやこれや考えてすこしでもつらくないように
考えます
大腸癌の術後、多発肝転移の男性患者さん。
すこしだけ黄疸もあって、化学療法は難しい体調。
それでも、なんとか自営のお仕事をされていて
何とかやりくりできていた。
1週間前から、だるさが強くなり、
臨時受診されました。
採血はほとんど変化なし
「だるいなぁ、なんとかかんとかやっているけど
たまんない。経験してみてよ」
痛みもかわらない。
やっぱり採血はあてにならないなぁと考えていたら
「そういや、先週、消化器内科の先生から、何か薬をもらったよ。少し気分が落ち込むなぁと話したら、何か薬くれた。よくねむれるけど、だるいんだわ」
!
処方履歴を確認しました
あった。わかった!
次の外来でお会いしたら
「だいぶ楽。なんとかやれるよ」
みなさん、きづかれましたか?
原因は薬💊でした
もともと肝機能低下がある方だったのもあります。
薬が残りやすい体調だったことが根本的にはあります
この患者さんは
吐き気止めのノバミン、オランザピン、抗うつ薬のミルタザピン
化学療法中からの薬がずっと処方されていたことに加え、抗うつ薬が追加。
一気に眠くなってしまった、というわけでした。
よかったよかった
だるさを読み解くとき
まずは採血など→肝機能、腎機能、電解質、血糖値
つぎに多いのは
薬剤性→吐き気止め、睡眠薬、抗うつ薬、など
これらが、原因のことは少なくないのです。
いま、症状がないのであれば、中止をしてみる。
但し、急にはやめられない薬もあるので
しっかり医師と相談して
ちょっとだけの気配りで
患者さんをらくにする
これこそ緩和ケア