子宮がんの患者さん。

結婚式にいくために、何をしないといけないか、
考えていくことにしました。

まず、
あと4ヶ月後にどの位の体調を維持しているか。

まるで先を考えるようで、いやだ、と感じるかも
しれないけれど
私達緩和ケアチームはそうは思わない


なぜか?

だって、晴れの席に親としてでたいきもちを支えることが第一だから。
もし、かなわないかもしれないなら、どうすると、それに変わる式をおこなえるか、を考えないといけないから。

幸い、彼女は腸閉塞こそおこしたものの、食べ物にきをつければ食事は可能
腎臓も問題なし
まだまだ体力もある

もしかしたら、もしかしたら
車椅子は想定しておいてもいいだろう

これらを本人に伝えました

脱毛は、かわいいウィッグをかうからいいや、と

あしあとあしあとあしあと

腸閉塞をおこしたこともあり、腸穿孔のリスクがある薬剤は避けることとなり、化学療法も開始しました。

そして、結婚式1ヶ月前には抗がん剤を一旦お休みと
し、体調を整えることにしました。
主治医は検査などもすすめたけど(経過観察、効果判定)、式が終わるまでは、今の体調、今の精神状態を保ちたいから、と主治医と相談しました。

あしあとあしあとあしあと

無事に結婚式を終えました。ほんとは着物を着たかったけど、少しお腹が苦しくて、相手のお母さんとも相談して洋服にしたこと、少し食べたけど、大丈夫だったことなどを話してくださいました。

そして

「これを、見て!かわいいでしょう。私これを
自分のお葬式の時の写真にするの!」
「一つ役目を終えたわ。楽になった!」

親としての役割を一つ終えた彼女はとても
輝いていました。
自分の病気と、人生のバランスをとる
難しいけれど

それにはある程度、真実をしっておくことも
大事だ、と思いました。
それをわかっているからこそ
毎日がさらに大切なものになる



嬉しい気持ちは、病と戦う、力になります
嬉しいを増やすことも、治療だなぁ