乳がんの患者さん。痙攣をおさえる治療をしながら
緩和ケア病棟で入院を継続しました。

ほぼ毎日夫、両親の誰かがつきそいました。
夫は病棟から出勤し、病棟に帰ってきました。
緩和ケア病棟は家族なら24時間、面会時間は制限ありません。いつでも付き添ってよいし、つきそわないといけない、ということもない。家族の気持ちにあわせてもらってよい、体調や気持ちにあわせて柔軟に。

部屋にはアロマの香りがほどよく
パジャマもお気に入りのシルク素材

意識がはっきりしなくても
本人がすきなことを家族が考え、私達にも
教えてくださいました

もともとはソフトボールの選手だったこと
キャッチャーだったこと
髪は学生時代は短かったこと
働き出してから、おしゃれに目覚めたこと
とても優しい娘さんだったこと

緩和ケア病棟で、ゆったり過ごす時間は
娘がくれたんだと思います、と母

介助浴槽で、好きな入浴剤をいれて
母も一緒にお風呂につかりました。
体調が悪くなってからはシャワーばかりで
いつも長風呂だったから、おふろにはいりたかったね、と母とはなしました。

病院は生きると、亡くなるが、隣り合わせです。
緩和ケア病棟での入院は
つらいことばかりではありません。

きっと、何か、希望を見つけられるはずです

心配ない。生きるをしっかり支えるよ。

緩和ケア病棟のまた別の部屋。カーテンの色は全室ちがうんです