時々聞く言葉で

「もって半年」「もって3ヶ月」

なんだか昔からあまり好きでなく
自分は使わないようにしてきました。

もって、って、何が?
モノじゃないんだから、と。

それを言われる患者さん、家族の身になって言葉はえらばないといけないと思います。

文化の違いでしょうか、日本人は遠慮しがちです。
ほんとはよくわからなくても、はい、わかりまさした、と言ってしまう民族柄。
それはそれで、つつましやかで、日本人のよいところだと思う。
でも、医療に関して、医師の言う通りにする必要はないと思う。こう言うと、反感もかうかもしれないですが、あえていいます。

医師は医学的にかんじゃさんにとって益をもたらすためにどんな医療がいいか考える義務、責務がある。
ただし、1人で考えなくていい。わからない範囲ならみんなに聞いて、いちばん良い方向を向けるよう判断すればよい。
チーム医療のよさですよね。

もって半年、にもどります。
患者さんはこの言葉を、家族の方もこの言葉を忘れることはなかなかできないようです。緩和ケア病棟できいたことがあるのは、なんだか見捨てられたみたい、もってって、もたないことが前提って、先生はわかるかもしれないけれど、つらかった、と。

半年、3ヶ月は以外と長いんだと思います。

その期間を終わりの時ばかりみて過ごすのは
つらい、と思うから。

わからない、といわれるのもこまるけど、限定されすぎるのも、です。

そのあたり、また色々説明します