70代後半の胃がんの患者さんが、緩和ケア病棟を希望されたとのことで、緩和ケアチームが伺いました。
一ヶ月くらい前から動けなくなり、食事もとれなくなってきていたそうです。数日前からなんだか会話がかみあわなくなり、トイレも難しくなって外来を受診。採血はそんなに悪くないから、と帰宅。でもその夜にやっぱりなんかおかしいと救急外来を受診
せん妄もあり、痛みの訴えもあるようであり、救急科の医師が入院が必要と判断してくださいました。
そして入院してから、数日後、緩和ケアチームに先ほどの連絡がありました。
患者さんは横向きに寝ており、眉間にシワを寄せてつらそう。時々痛い、とくちにされる
まずはつらさを同定し、治療にあたりました。
妻から
「これから、どうなりますか?もっとつらくなりますか?」
「あとどれくらいか、わかる範囲でしりたいんです」
なんてきいているか、伺いました。
「それが、そんなのわからないから、聞かないほうがいい。それがわかったら電話するから、って」
え?耳を疑いました。
わかったら電話?わかるのか?
ん?