膀胱癌の男性患者さん
せん妄は高カルシウム血症もあったのか、補正したらかなり回復しました。それなりに、穏やかにすごせるようになりました。
妻は本人が少し落ち着いたのをみて、ほっ![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
緊張感も高くて、あまり言葉を発しなかったので
心配していました。
「本人は泌尿器科の先生に、治った、ときいて
安心していたの。治ったっていうのは、どういうこと?と聞いたけど、手術したんだから、わるいところはなくなった。だから治ったって聞いたって」
「でもね、本人が大丈夫っていうから言わなかったけど、やせていくし、食べられないし。どうしたって変よね。で、すぐに転移って」
「もっと泌尿器科の先生に話を聞きたかった。聞きたいって言わなかった私もだめよね(涙)」
「守ってあげられなかった」
(でも聞きたくない気持ちもあったでしょう?)
「そうね。でも知るべきだった。もっと元気になったらね、って、旅行も行けなかった。美味しいものも食べに行けなかった」
「知りたかった、先生、知りたかった、もうとりかえしつかない(号泣)」
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泌尿器科の先生は、オブラートに包んで、ショックを和らげようとされたのでしょう。
もちろん、伝え方、話し方、タイミングに配慮は
必要ですが、事実はある程度伝えないと
大切な時間を奪ってしまうことにもなりかねません
余命をつたえるのとは違うと考えます
あとどれくらいで、うごくのがつらくなるのか、
したいことは何か?それを行う体力はいつまでなら
大丈夫か
予後を伝えなくても良いと思う。でも
やりたいこと、やる時間を守ってあげたい