乳がんの患者さんは、乳腺外科の先生と、一緒に診させていただくことが多いです。がんサバイバーも、多く、リンパ浮腫も含めて、セラピストの認定看護師さんと一緒に、乳がんの患者さんの診断からの支援をおこないます。なかなか継続してみているとこは、ないかも(ちょっと自慢。もっともっと支えていきたい)

さて、続き

乳がんが発覚したのは一番下の子の授乳中だった、患者さん。
胸骨というむねの真ん中の骨に、転移がみつかりました。

いわゆるげねつ鎮痛薬ではどうにもならず、麻薬を使用してみることになりました。

まず
①頓用で痛い時だけのタイプを使う
②定時薬を使用する+頓用

この患者さんは、薬への抵抗もつよいので、①からをすすめました。
痛い時に使い、その効果を確認しながら、調整。

レスキュー、ともいいます。がん闘病のかたはきいたことがあるかも。

私はレスキューを使いこなしてもらいたいので、
患者さんには、丁寧に説明します。

1時間空いていれば、何度飲んでもいいこと
眠気があるようなら、少し休み、めがさめたときに痛くなければ、効果はあるだろうこと、などなど…

彼女が、何故麻薬に抵抗があるかも、ききました。
これも大事。
何が不安か、を確認するだけで、解決することもあります。

彼女のお母様も同じご病気で、だいぶ前に亡くなられたこと、そのとき「いよいよモルヒネを」と言われてまもなく、もがき苦しんで亡くなったことを、涙ながらに話してくださいました。



そっか、それはいやだったね。

でも、いまは違うよ。
あなたの痛みをちゃんととるからね。
大丈夫
そばにいること、を伝えるしかできなかった。


2週間後


「せんせー、楽になった!散歩いったよー」

痛みがなくなると、生活がおくれる。
当たり前の日常を病気に奪われる必要ない。

生きる。そういうこと。


あしたはひなまつり。コロナのために、お祝いはないけど、
女の子、昔女の子が、元気にすごせますように