結婚式にでることができた子宮頸部腺癌の患者さんについては前回お話しした通り。

緩和ケアチームと患者さん、主治医をはじめとする多職種チームで考えることで、前向きにすすみました。

でも

その半年前にも緩和ケアチームはお会いする機会がありました。

気持ちのおちこみが、という依頼内容。
お部屋に訪室(緩和ケアチームは入院中にお部屋に伺います)しました。

カーテンを少しあけて、ご挨拶「主治医の先生から連絡いただきましたので、伺いました。緩和ケアチームです…」

「…」目もあわない
「私は、まだ緩和ケアじゃないです」
「緩和ケアはさいごのさいごですよね?」
「(主治医の先生からなんてきいているの?)」
「少し気持ちが、つらそうだから専門のチームに相談するね、と。わたしはまだ緩和ケアはいらないって言ったのに…」

さいごじゃないこと、治療中とかに関係なく、支えていきたいこと、治療以外のことをきいてもらってよいことを伝えました。

理解はしてくださったけど、抵抗がありそうだったので、必要な時、はなしをしたいときに伺うことを約束して、退室しました。

その時の入院中にはその後伺うことはありませんでした。

が、

主治医の先生は緩和ケアチームにつなぐ必要があると、感じてくださっていたんですよね。
緩和ケア外来にみえたとき、私達のことを覚えていてくれました。
患者さんが生活するために必要なことは、治療ばかりじゃない。治療以外のことに患者さんや家族がめを向けられるよう、生活とバランスを取れるように支援すること、それが私達の仕事。

何事もバランス。大事。
もっと広めたい