「緩和ケア病棟をすすめられました。死を待つだけの場所ですよね?」
(主治医の先生からは?)
「もう治療はできないって。急性期の病院だから、うちじゃないって…」
(そうか…そう言われると、)
「ねぇ、なんか話してよ、自分で決めてよ、ねぇ」
肺癌の患者さん。ある日急に意識レベルがわるくなり、以前から指摘されていた癌性髄膜炎の悪化と、考えられました。

呼吸器内科主治医も患者さんも若い。よくみんな頑張ってきた、と思う。
家族は、本人のかわりになんて決められない、と苦悩。そう、ひとのことを決めるのは大変。負担が大きい。

今まで言えなかったけど、緩和ケア外来で患者さんが、認定看護師に話した内容をお伝えしました。
「あのさ、最期は緩和ケア病棟って思ってっから。いまはせんせも、頑張ってくれてる。家族も、応援してくれてっから。でも最期はそこに、たのむわね。まだ、家族には言わないで。自分から、いうつもりだから。その時がきたらたのむわ。うまいことやって」

妻、本人の両親に伝えました。
「じゃあ、本人しっているんですね。それなら、子供も付き添える緩和ケアの病棟がいい。夫は子煩悩でしたから、そのほうがいいね」

ほっとされてました。

もっとはやくみんなで相談すべきだった苦い思い出。

意思決定はみんなで。大事。もっと研鑽をつみます。

外来の小さな仲間達。みんなでかんがえるね!