こんにちは、すみれ薬局本店の小原です。
良いと言われて積極的に摂取している物って、健康食品、食べ物等で結構あるのではないでしょうか。
きちんとした、常時信用している医療従事者からの発言であれば、それは良いものであるから、と、むしろ過剰に摂取してしまう事も心理としては、可能性はあるかもしれません。
また、知らないうちに、自分が意識した物以外から摂取している事もありますので、下記にもありますが、やはり、サプリ等から摂取する場合は、専門家への相談が必要ですね。
口に摂取するもの以外でもそうですが、何事も、やり過ぎは良くありませんね。
医薬品としてメトトレキサートの副作用軽減にも使用される葉酸(医薬品名:フォリアミン)ですが、適切な量があればこそ、効果を最大限に発揮します。
当店では、葉酸のサプリの扱いはありませんが、何か分からない事がありましたら、お気軽にご相談下さい。
胎児に悪影響の可能性も
国立健康・栄養研究所が作成したパンフレットでは、ブロッコリーなど葉酸を多く含む食品を積極的に取るようにアドバイスしている妊婦に勧められているビタミンの一つ葉酸の摂取について、時期と量を適切にするよう研究者らが呼びかけている。
サプリメントから取る人は多いが、過剰に取ると胎児に悪影響を及ぼす可能性が指摘されている。
食事以外に、1日1ミリ・グラムを超えないよう注意し、医師や管理栄養士にも相談したい。
厚生労働省は、葉酸について、妊娠が予定される女性は妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間、通常の食事から摂取する以外に、1日400マイクロ・グラム(1マイクロ・グラムは100万分の1グラム)摂取するよう推奨している。
まず、適切な時期に摂取することが大切だ。
独立行政法人国立健康・栄養研究所が2010年1月-11月に行った調査(妊婦1097人が回答)では、815人が何らかのサプリメントを利用し、うち約8割が利用中。
サプリメントの成分は葉酸が765人(複数回答)で最多だった。
回答者の9割は妊娠4か月以降であることから、妊娠4か月以降も葉酸サプリメントを利用する妊婦が多いと見られるという。
摂取量にも注意が必要となる。
厚労省は、通常の食事以外に、シリアルなどの加工食品やサプリメントで取る葉酸の1日の上限量を1ミリ・グラム(1000マイクロ・グラム)と定めている。
また通知で、関係者にこの点を情報提供するよう求めている。
同研究所によると、葉酸を取りすぎた場合、自身が発熱やじんましんなどを起こしたり、生まれた子どもがぜんそくになったりするリスクが報告されている。
同研究所情報センター長の梅垣敬三さんは「サプリメントは特定の成分を濃縮したもの。通常の食品のように満腹になることがなく、気がつかないうちに必要量をオーバーして摂取してしまうことがある」と指摘する。
国民生活センターは今年1-4月、葉酸を摂取できるとうたったサプリメント26銘柄について葉酸含有量や表示を調べた。
含有量の表示はおおむね適正だったが、上限量について具体的な記載をした銘柄はなかった。センターは5月、事業者に対し表示の改善を要望、一部事業者が応じた。
同研究所は、パンフレットやホームページ(http://hfnet.nih.go.jp/usr/kiso/pamphlet/pregnant.pdf )で、妊娠中のサプリメントや葉酸の摂取について解説している。
梅垣さんは「できるだけ通常の食材や、葉酸含有量表示のあるシリアルなどの加工食品から摂取してほしい。サプリメントを利用したいときは1日1ミリ・グラムを超えないようにするとともに、医師や管理栄養士に相談して」と話す。
葉酸 胎児の正常な発育に必要とされるビタミンの一つ。ホウレンソウやブロッコリーなどに多く含まれる。食材に含まれる「食事性葉酸」と、シリアルなどの加工食品やサプリメントに添加される「モノグルタミン酸型の葉酸」の2種類がある。モノグルタミン酸型は、体内で利用される効率が高い。