さすらいPAINTER~ジローの日記


題 〝謎の音楽会〟 パステル  2011


今日は、絵の話。


子供のころに読んだ童話で、一番好きだったのは


宮沢賢治の〝注文の多い料理店〟


あの、少しづつ、味付けされていく紳士の様が、


不思議においしそうに感じられて、


面白かった。


たぶんちょっと、その時のことを意識したのかもしれない。


猫が奏でる謎の演奏会。


赤く塗られた塀の、下の隙間が、かすかに光っていて、


そこが、出入り口になっている。


そう、実際にモデルにした場所は、


三鷹の美術館で、


実際、猫が出入りしている。


こいつらが、毎朝顔を合わせていた割に、


全くなつかない連中で、


縮まらない距離間に、いつもストレスを感じていたっけな。


さてさて、周辺では、いやな事件が起こって、


それだけじゃなく、いろんな、いやな事件があって、


自分の想像できない、さまざまな人々の生活が、自分の知らないところで、


営まれているのであります。


ひとの生活を知って、自分の中で消化しようなどと考えてはいけません。


まず、自分自身がちゃんと生きていけているのかを、考えなきゃいけません。