雨が降って、ちょっとばかり涼しくなった。
写真は題名“flying cat” 画材はパステル。
舞台は、太宰治がよく昇って、眺めたという三鷹駅の線路上にかかる陸橋。
さて、自己流のパステル画の描き方だけど、以前は普通に
パステルを直接画用紙に刷り込んでいたんだけど、
パステル画はどちらかと言うと、雰囲気を伝える画材だから、
細密画にこだわる自分にとっては、使い勝手が悪い。
それで、パステルを細かく砕いて、爪の先で挟んで描いたりしていたんだけど、
そうすると、もう、指が痛くてたまらなくなる。
だから、いまでは、ナイフで削って、粉状にしてから、水に溶かして、小筆で、
水彩画の様に描いている。
感じとしては、ポスターカラーで描いているのに近いのかな?
と、いっても、パステルは、ポスターカラーみたいに色彩がくどくないし、修正もききやすいので、
どんなに塗り重ねても、やさしい感じの色彩を表現できる。
ぜひ、このブログを観た人は、挑戦してみてください。
ただし、水に溶かして乾いた後のパステルの固着力は、非常に弱いので、
塗り重ねすぎると、フキサチフ(定着剤)を吹いても、画面からはがれて崩壊する恐れがあるので、覚悟しておいてく
ださい。
絵の雰囲気や描き方は、昔、ジブリ美術館で仕事をしていたときに、身に付けたものだ。
あのとき、無造作に並べられた背景画をみて、密かに研究したもんだ。内緒だけど笑
なんでもそうだけど、こんな絵は自分には描けないとか、思いこまないほうがいい。
すくなくとも、絵なんかは、学校で習っていた時を忘れて、一から、自分で興味のある画材をそろえて、
、ちょっと試しに、画用紙に、筆をのせてみることだ。
自分が思っている以上に、簡単に、それらしい絵が描けるはずだから、
ぜひ、このブログを読んだ人は、画材屋さんに行ってみてください。