嗚呼、本日快晴なれど風強し…、窓から漏れる透き間風を、来年の夏に取って置けないものか…
![さすらいPAINTER~ジローの日記-071101_103653.JPG](https://stat.ameba.jp/user_images/20091227/09/jiro222/3f/7a/j/t02200293_0240032010354831971.jpg?caw=800)
(バーガガール~フェローズA‐2にて)
フライトジャケットに描かれる、多少デフォルメされた美女たちは、ピンナップガールとよばれ、主に1930年代~50年代に活躍した画家、アルバート・バーガスの作品がモチーフになっている。
戦地の兵士の慰めとして送られた、今のプレイボーイやペントハウスといった類いの雑誌の中に、バーガスの作品やモデルとなったグラビア写真が、掲載されていて、敵地に飛び立つ飛行士の背中に描かれるようになった。
ヤンキー恐るべし…
バーガスの美女たちは優等生な方で、そのうち、卑猥すぎるスラングや、醜悪な裸女が機体やジャケットにペイントされるようになると、軍上層部から厳重注意を受けるにいたった。
戦地における異常心理、そんな中で生まれたアート。
それらを現代の日本人は、90年代フライトジャケットブームを含め、ミリタリーファッションと称して、脳天気に楽しんでいる…
おっと、感慨は、いずれ話すことにしよう。
しかし、断言するが、バーガスが描く美女たちは、どれも美しい。 (実際のモデルは当時の美的価値観による、ちょい太めの女性である)
リアルマッコイのよくできたA‐2なんかの、上質の馬皮に筆をいれるときは、至極の喜びを感じる。発色がよく、筆の通りが滑らかである。
やわなアクリル絵具なんか、使わない。当時の原則にのっとり、使うのはペンキだ。(実質顔料自体かわらないが)
飯は食わず、神経を尖らせる。
見えない色が見えて来る頃、いい具合になる。
使う筆のほとんどが、 000か00のコリンスキーラウンドだ。ひと作品でダメにする気持で、描く。
常に自分の目を疑う。自分の観たものを信じ、信用しない。鏡は必需品だ。
良く描けてる、と思うときが、危険だ。
大概、無意識に修正を計っている。
だが、ときに神が降りることがある。
そんなときは、
『神が降りたょ』と、呟く…
絵はなかなか妥協しないが、ブログはここで強制妥協としよう。
最後に、マイルドセブンとコーヒーは欠かせません!タバコ税、増税反対!!
![さすらいPAINTER~ジローの日記-06-11-20_20-40.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20091227/11/jiro222/17/4d/j/t02200293_0240032010354918467.jpg?caw=800)
(描き途中の図)