かつてF1史上最年少でワールドチャンピオンに輝いたエマーソン・フィッティパルディ氏(1972年:当時ロータス)は、“ロイター”通信の取材に応じ、ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)がF1史上最年少で今季チャンピオンになるのでは、との持論を展開した。現地時間(以下、現地時間)19日、E.フィッティパルディ氏のインタビューが掲載された。
2005年、フェルナンド・アロンソ(当時ルノー)が24歳58日の若さでワールドチャンピオンに輝き、“F1史上初めてスペイン人ドライバーが獲得”、“最年少チャンピオン記録を33年振りに塗り替える”など、歴史的快挙と称えられたが、今季のL.ハミルトンの活躍で、F.アロンソの快挙は過去のものになりつつある。
E.フィッティパルディ氏は今季のチャンピオン争いの行方を、「今なら何と言ってもルイス(・ハミルトン)がイチ押しだ」とコメント。その理由を、「あれだけ若く、いきなり(ドライバーズチャンピオンシップで)トップに立ち、優勝したら、とてつもないプレッシャーがあるだろうが、彼はそのプレッシャーを明るく受け止めている」と語る。カナダGPでL.ハミルトンの初優勝を見たE.フィッティパルディ氏は、彼のオンとオフの切り替えに感銘を受けたほか、「ルイスはマシンに話しかけ、マシンは彼に話しかける。彼らは互いにとても理解し合っているんだ。そして私が思うに、フェルナンド(・アロンソ)はマシンに対して叫んでいたよ。彼は(マシンと)会話していたとは言えないね」と、現在チャンピオン争いを展開するマクラーレンの両者の走りを分析。
さらに、「ルイス・ハミルトンという類を見ない若手の登場によって、モーターレーシングが新時代への端境期に来ていると思う。以前のワールドチャンピオン全員を見ても、その中で最も大衆の心をつかんだ者でさえルイスには及ばない」と絶賛する。
とはいえ、今後、状況が一変することもF1では珍しくない。E.フィッティパルディ氏は、「しかしアロンソは非常に強いだろう。ルイスにとって厳しい戦いになることに変わりはないと、私は確信している。そしてフェラーリも再び強くなってくる可能性がある。ルイスにとって楽ではないだろう」とも語った。
また、今週末にはイギリスで恒例のモータースポーツイベント、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードが開催され、E.フィッティパルディは自身がF1デビューを飾ったマシンのロータス“49B”を走行させる予定。E.フィッティパルディは、1974年にはマクラーレンで自身2度目のタイトルを獲得したこともあり、L.ハミルトンに対し、「マクラーレンのマシンを試せるならいくらかかってもいいよ」と、冗談めかして、イベントでデモ走行するマシンの交換を提案している。