本澤二郎の「日本の風景」(5198)

<日高金属汚排水検査が政治的数値に捏造疑惑=房総半島危機>

海外を旅して気付いたのは、日本の水の良さだったが、それが今崩壊している。特に米軍基地のある都市の河川・地下水の汚染が次々と住民の力で発覚している。確実に「命の水」が危険にさらされている。「基地の街」だけではあるまい。それでも声を上げない日本人は、日本亡国の共犯者である!

 

房総半島はやや様子が違う。やくざ暴力団が跋扈する千葉県では、首都圏や311フクシマの核汚染ごみまでが、こっそりと搬入され、それが水源地に埋められ、何事もなかったように蓋をされて、行政もまんまとやり過ごしている。君津市や袖ヶ浦市の水源地住民の決死の調査で分かった。

だが、それで解決するのか?NOだ。水質や土壌を検査する検査機関によるデータの改ざん捏造が行われ、市民に対して「問題はない」といって押し切るという信じがたい重大疑惑が発覚した。

 

住民の決断で、袖ヶ浦市とは利害関係のない横浜市の水質検査会社で検査すると、袖ヶ浦市や千葉県の行政天下り機関のそれと大きな落差があることが発覚した。どういうことか?行政は数値を改ざん捏造して、それを市民・県民に公表して「問題なし」で逃げる!驚くべき行政の不正行為が行われていた。

 

役所は市民・県民に仕える公僕どころか、市民の命を奪う悪魔・魔物の類なのだ。政府の不正は、数々の安倍事件が証明したが、同じく自治体の不正も日常茶飯事なのだ。警察の不正は、目下鹿児島県警で発覚している。「木更津レイプ殺人事件」捜査から逃げた千葉県警と木更津署だけの不正腐敗だけではなかった。

 

主権者が本気にならないと、この国や自治体も戦前の国家主義・天皇制神道国家主義に冒されている、と断罪することができるだろう。コロナワクチンによる「死ねシネ作戦」が繰り広げられることになるのである。覚醒して賢い市民にならないと、列島は腐敗で壊れていくだろう。

 

<利害関係のない横浜市業者の検査で高い水銀発覚>

銅線洗浄液は、足尾鉱毒事件が証明している。同じような事例が袖ヶ浦市の水源地でも明らかになった。横浜市の検査機関は2024年1月24日午前11時18分に採取した日高金属の「流出排水」から「水銀及び水銀化合物」を基準値(昭和46年環境庁告示)1リットル当たり0・0005ミリグラムを大幅に超える0・0046ミリグラムと測定した。

 

千葉県の天下り機関の「千葉県環境財団」のそれは、基準値の0・0005。異常なしとの結果を袖ヶ浦市に伝えてきた。同じ検体にどうして数十倍の開きがあるのか。

検体は二人の地元警察官立会いの下で、同じ検体を地元と袖ヶ浦市に配分、前者は横浜市の業者が、袖ヶ浦市は千葉県の財団に依頼した。ちなみに財団は「鉛とその化合物」が0・01。こちらも基準値の数値と一致して「問題ない」としたが、横浜市の業者のそれは、1・5とすごい開き。鉛もSOS!

ほかに銅の含有量は、基準値1ミリグラムが、なんと38倍。亜鉛含有量6・3倍、鉄含有量が5倍近い数値。塩化物イオンは110倍である。

 

<恐ろしや千葉県天下り検査財団の千葉県環境財団>

昭和49年12月25日に法人として成立したとされる「一般財団法人千葉県環境財団」。大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・騒音・振動・悪臭・環境汚染物質の分析などを目的に掲げているのだが、今回の事例から読み解くと、行政の不正を覆い隠すための世論操作も担っていると断罪できるだろう。

 

登記簿を取り寄せると、代表理事の葉岡部循一なる人物は千葉県庁天下り組で、なんと袖ヶ浦市の住民であることも分かった。しかも、令和3年4月1日に環境部長に就任した高橋広幸は、同時に財団理事に天上がりしていた。(このくだりの文章が繰り返し消える。行政のためのグーグルか)その年に林地区のY区長は、自宅の井戸水・日高金属とワコーの水質検査を環境部に依頼した。すると井戸水は河川の基準で測定し、問題ないと突っぱねてきた。「飲料水基準で」と要望すると「金がない。個人でやれ」と突っ返された。これほど千葉県民・袖ヶ浦市民をあざけり騙している計画的人事とイカサマ検査にも、目を覚まさない民度の低すぎる袖ヶ浦市民に恐怖を覚える!

 

<日高金属は木更津市の業者に依頼=鉛のみ他は不検出>

手元に問題の銅線洗浄工場の日高金属が、自身で測定したという検査資料がある。2023年10月20日に同金属社員が採取した検体であるが、実に99%が不検出・問題なしという、なんともひどい数値を、木更津市の業者がはじき出している。

ただ銅だけが基準値0・005が0・076とはじき出した、まさに住民説得向けのイカサマ資料のようだ。それでも化学に弱い日本人を説得できる材料なのか。愚民扱いしているのであろうか。

 

ある筋からの圧力を懸念して、測定業者の名前は財団を除いて伏せてある。血税で生きている行政官・役人には、主権者に奉仕する公務員は存在しない日本。安倍晋三だけではなかった。

いま信用できる政治屋は一人もいない!

2024年6月17日記(政治評論家・茅野村の仙人)

 

絶句、沖縄県の民度も低すぎる!

辺野古移設に反対する玉城デニー知事を支持しない自民、公明などの県政野党が28議席と過半数を獲得した。自公が県議会の多数派勢力となるのは2008年以来、16年ぶりとなる。