本澤二郎の「日本の風景」(5197)

<地方自治体の正体=最悪の房総半島=袖ヶ浦市と千葉県>

こんなことがあっていいのだろうか!命の水と空気が危ない日本列島。特に放射能と水銀が房総半島の水源地を襲っている袖ヶ浦市と千葉県。地元住民が発見して大騒動が起きている。放射能汚染ごみはかれこれ10年近く経つ。持ち込んだ業者の羽振りはすごいと産廃業者の地元・木更津市で有名だ。311フクシマ放射能汚染ごみが投棄された場所に近い銅線洗浄工場から垂れ流されていた汚排水からは、住民が信頼する水質調査機関で水俣病で恐れられる水銀が見つかった。放射能と水銀発覚の周囲には、身障者施設と首都圏の行楽地・東京ドイツ村がある。

 

<危険水域の「命の水と空気」=住民が放射能と水銀調査確認>

普通の市民であれば、怒り狂い半狂乱になって、中には絶望して自殺するかもしれない。中には武器を手にして市や県に乗り込んで暴れるかもしれない。現に「家族がいなければ銃で撃ち殺したい」と口走った者も?既に核汚染ごみを投棄して、ガラス片などで盛り土で覆った、近くの10数戸の家の大半の住民からガン患者が出ている。ここ数年の間に酪農家夫妻(高谷地区)、林地区1人の3人が肺がんなどで亡くなった。

問題の現場から数十メートルの場所には、大規模な養鶏場が数軒ある。鶏に被害はないのか?影響があまりにも大きいためか、地元住民は固く口を閉ざしている。哀れ!房総半島の水源地。本来であれば風光明媚な別荘地なのだが。

 

<フクシマ被曝0・12マイクロシーベルト、袖ヶ浦は0・15>

311の東電フクシマ原発爆発現場から300キロほど離れているが、当時の君津市に降り注いだ放射能は、0・12マイクロシーベルト。ところが、悪徳産廃業者の投棄場所から、なんと地元住民の調査で、約60万立法メートルもの巨大な盛り土の地表から0・15の強い危険な数値が出た。

もうそれから3年。大腸のポリープを毎年のように手術しながら恐怖の生活を送っていたYが、現場の林地区の区長になった時点で、住民が自ら調査に乗り出した。市から借りてきた放射能測定器の針が大きく動いた。0・15。環境省や福島県に問い合わせると、「地中深いところはもっと高い」と指摘を受けた。

問題の産廃業者を呼んで、深堀調査を要請し、一旦は住民と合意したが、コロナを口実に姿を消した。やむなく住民は袖ヶ浦市に検査を要請した。当初は「それは県の仕事だ」とごねていたが、県と市両者による測定が実施された。ところが、口頭で「問題ない」と開き直るだけ。3年も経過したのに「数値と測定場所について公開しない」という逃げの一手。

 

こうした市と県の不可解な対応は、事態の深刻さを裏付けている。「伏せろ!発覚させるな」の当局の姿勢は、明らかに地方自治・住民自治の本旨を裏ぎっている。

 

<千葉県のシイタケ原木は使用厳禁=静岡県から購入>

0・12の高い数値に驚いた千葉県・同県森林組合は、千葉県産のシイタケ原木使用禁止にした。既に311から13年も経つが、シイタケ栽培農家は現在も静岡県から原木25万本を移入している。経費は東電が負担。要は市民の電力料金を使って、ツケは電力利用者なのだ。

この先、50年から100年かそれ以上かもしれない。放射能の恐怖は、一向に収まらない。茨城県の東海村原発の新たな恐怖にも脅かされる首都圏である。

袖ヶ浦市には、埋め立て地の住友化学工場の劣化ウラン65トンが巨大地震に耐えられるか、という恐怖も抱えている。関東大震災時の大津波を親から伝え聞いてきた林地区の公害対策委員長の御園豊元宏池会秘書は、この劣化ウラン問題にも警鐘を鳴らしている。

 

<牛の牧草も使用禁止=心配される牛乳?大丈夫か乳製品>

ウクライナのチェルノブイリ核爆発事故では、汚染した牧草を食べた牛の乳をのんだ妊婦から多くの奇形児が生まれ、悲劇は今も続いている。

岸田内閣はというと、国際協調主義外交を放棄して、戦争当事国の片方に食らいつくという憲法違反に狂奔して、ロシアとの対決を選択して核戦争に呑み込まれないかと人々は心配している。むしろ、人道支援でチェルノブイリ支援こそが日本国憲法の立場である。

 

昨日御園から聞くまで気が付かなかったのだが、千葉県も牧草を牛に食べさせてはいけない。禁止されている。現に林地区のがん死亡の二人は、問題の場所近くで牛の牧草を栽培していた。夫妻そろって肺がん死している。房総半島の乳製品に問題はないのか?要注意なのだ。無知は犯罪である。

 

<高谷・林地区水源地・陣場台の水は小櫃川40万人の水道>

10年前からの放射能汚染ごみと3年前からの水銀汚染水は、近くの清流のはずだった松川を死の川にして小櫃川へと注ぎ込む。既に松川には小魚や蟹はいない。

東京湾に注ぎ込む小櫃川の源流には、東洋一を誇る新井総合という産廃場が存在し、そこにも311で汚染した栃木県宇都宮市の核汚染ごみが大量に埋められていることも判明。現在は裁判が行われている。「命の水」であるはずの小櫃川は、君津郡市と市原市と千葉市の一部の水道水。限りなく汚染水道水にちがいない。

現に「小櫃川の水を守る会」という市民運動組織の歴史は古い。河口堰近くで長年シラス漁をしてきた漁師は「ここ数年全くシラスが姿を消していない」と嘆いている。

小櫃川汚染は、40万市民の健康問題に悪い影響を与えていることは、まず確実と言っていい。

 

<市民は知らずに飲む=袖ヶ浦市環境部長は買って飲む>

市民の間で広まっている噂の一つだが、袖ヶ浦市に住んでいる女性は、木更津市民に向かって「袖ヶ浦の水は安全。木更津市は心配だね」と口走っていた。

これは筆者が直接知り合いから聞いたものだ。袖ヶ浦市環境部の広報宣伝の成果に違いないが、しからば現在の環境部長は2年前から水道のみずを飲んでいない。

汚染水道水に気付いた環境部長は「水を買って飲んでいる」と林・高谷地区住民にうそぶいたという本当の話だ。

市民はいい水と思い込んで水道水を飲む。しかし、事情をよく知る役人は、水を買って飲んでいる。住民の住民による住民のための地方自治は、完全に死んでしまっている証拠だ。恐ろしい役所と役人!公僕はいないかのようだ。

 

<怒る住民に市・県は放射能測定数値を非公開>

犯人は特定している。被害もすごい。事情を知った住民の怒りは、天をつく勢いだ。3年前の住民の0・15数値を県と市は共同で測定した。そして「何もない」と平静を装って、実際は開き直っている。はっきりしてることは「測定結果である具体的な数値の公表をできないと拒んでいる」のである。住民をなめ切っているのである。憲法が保障した主権者としての地位を認めない、極め付きの官尊民卑・差別である。

情報開示を迫っているのかどうか、まだ確認できていない。むろん、実現しても黒塗りに違いないが、それでもやらざるを得ない。

 

<房総半島は魔物の住み家=嘘と隠蔽で行動しない袖ケ浦市元現幹部と市議会・市長・県知事>

千葉県・房総半島には、間違いなく魔物が住んでいる。人々は魔物に一票差し上げて、地方自治を彼ら魔物に与えて、こそこそしながら生きているのだが、とうとう「命の水と空気」が危険水域に到達してしまった。

人々は中世に生きているのか。いやそれ以前なのか。

永田町に人生のすべてを賭けてきた凡人ジャーナリストも、当惑するばかりでペンを削がれる。しかし、屈することはこの国と房総半島の滅びゆく姿を100%認めることになる!

2024年6月17日記(政治評論家・日本記者クラブ会員・やくざ暴力団追放国民会議)

 

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6月16日に帰国した安倍晋三同様の、史上最低最悪の岸田文雄首相についてTBSは「憲法改正も今の国会での実現は事実上断念に追い込まれ、9月の自民党総裁選での再選に向けて、総理の手持ちのカードはどんどん少なくなっている」と分析した。TBSが改憲派だとは知らなかった。これが怖い。