本澤二郎の「日本の風景」(5181)

<憲法が保障した地方自治が死んでいる!>

自民党の「地方創生」なる大嘘を連呼してきた与党と新聞テレビに赤ランプ!原発銀座で知られる福井県の高浜町の元助役(故人)が金品をばらまいていた悪質な事件を精査していた同県が、恐ろしくも情けない結果を公表した。福井県に地方自治は存在しなかった。

同じことが千葉県の房総半島でも起きていることを、本ブログは繰り返し報じているが、改革への足取りは見えていない。「列島共通の問題」とも決めつけられるかもしれない。

根本的には、この国の民度が問われている。「民主主義が機能していない悲劇的な状況」だと断罪できそうだ。「世界に冠たる憲法を定着させる時」といえる。

 

<「核汚染ごみ・水銀・劣化ウランの袖ヶ浦市は恐ろしい」と弁護士・元国会議員がため息>

東京湾の埋め立てによる石油コンビナート誕生で、俄然、市の予算が膨らんで酒の酔いが回ってしまったかのように「自治の本旨」を忘れた房総半島、その象徴的な袖ヶ浦市が今、重大な危機に見舞われている。

埋め立てた工業地区に存在する住友化学は、世にも恐ろしい劣化ウラン65トンを保管している。水源地の林・高谷地区の陣場台には、60万立法メートルの東電フクシマの核汚染ごみが埋設されていることが、地元地区の調査で発覚した。近くに東京ドイツ村があり、周辺の地区住民がガンで泣いていることも。身障者施設のすぐ近くの銅線を洗浄する日高金属の排水溝の水質検査で、熊本や新潟で大問題になった水銀が見つかった。三重苦の袖ヶ浦市なのだ。

これほどの重大事態に対して、袖ヶ浦市も千葉県も三重苦に真摯に向き合おうとしていない。「住民自治」は存在していないのである。房総半島の公務員は公僕ではないらしい。数年かけての取材によっても証明できるのだが、事実上、県も市も問題から逃亡していると決めつけることができる。

本ブログ読者の元国会議員や弁護士が、驚愕するコメントを寄せてきている。「命の水」は大丈夫か、と。

 

<議会質問と答弁は役人が作成という異様な自治体>

筆者も腰を抜かすほど驚いたことは、袖ヶ浦市の議会は「仏作って魂入れず」の例えそのものが通用する自治体であった。具体的にいうと、誰も信じないだろうが、議員の質問も市長答弁も議会事務局が作成していた。地元の市民運動の指摘にも応じなかった。

ここには公明党も共産党もそれぞれ二人の議員がいる。しかし、地元の叫びを議会で質問しない。共産党と関係のある元国会議員も、ありえないことだ、と昨日も信用しなかった。共産党は、最近まで千葉県に住む志位和夫が委員長をしていた。公明党の山口那津男の親類先が、近くの富津市。両人とも世界に存在しない自治体の掟について知らなかったものか。地元対策委員長の御園豊は、何度も両党議員にも資料と現場視察をしたのだが、両党議員も質問しない。質問権は議会事務局が握っていたからか?議員には本来の質問権が存在しなかったためか。志位も山口も確認すべきだ。

 

この一件を地元の市民運動団体が朝日記者に説明し、最近になってようやく記事になった。それをNHKの地方放送枠で報道した。「ことしは市議会選挙の年ということから、保守系の吉岡市議が動き始めた」と住民は明かした。国会議員では青木愛参院議員が現場を視察した関係で、千葉県議会で立憲民主党の県議が遠回しな質問を二度繰り返した。古参県議は「警察の力が必要だ」と小さな声で発したことも分かってきた。

本ブログの「やくざが跋扈する房総半島キャンペーン」は真実である。やくざに対抗する人物が、この国にはいないらしい。「やくざ暴力団追放国民会議」を任意で立ち上げた理由なのだ。むろん、脅しが筆者と御園に向けて始まったことが確認できた。

 

<高浜・原発元助役に福井県も関西電力も翻弄>

福井県もほぼ同じことが起きていたらしい。たかが高浜町助役にひれ伏していた県庁の調査結果が、ほぼ証明している。利権とやくざ暴力団は、リンクしているこの国と自治体の偽らざる実態である。

やくざを活用する関西電力も、地元の助役に翻弄させられていたというのである。やくざ暴力団を放任する政府の国家公安委員会と地方の公安員会、そして警察庁の正体をあぶりだしている。

 

<千葉県ではやくざ系衆参議員が地方自治支配?>

繰り返し固有名詞を上げて批判してきた。脅しに屈するわけではないが、今回は遠慮する。ただし、150万ドル賭博事件については、ロッキード事件に絡めて東京地検特捜部が暴いた。

当人の浜田幸一は、岸田文雄の大先輩の大平首相の決断で議員辞職させられた。世論の力が存在した。世論の圧力がないと警察も検察も動かない。やくざ暴力団の恐怖を熟知しているためなのか。

やくざ暴力団退治の世論づくりが重要である。自民党の国会対策を目撃すれば一目瞭然である。これでは警察庁も千葉県警も二の足を踏むのだろうか。政権交代して警察庁大改革が喫緊の課題だと指摘しておきたい。残念だが、民度に比例して房総半島の夜明けは、まだ先のことになるのか。

2024年5月31日記(政治評論家・茅野村の憲法仙人・日本記者クラブ会員・やくざ暴力団追放国民会議)

 

以下新聞報道

関西電力役員や福井県幹部らが同県高浜町の元助役・故森山栄治氏から金品を受け取っていた問題で、市民オンブズマン福井は30日、県職員らを対象とした県の調査報告書資料の精査結果を公表した。聞き取り調査に職員が「県庁内では(森山氏に)最大限の配慮をしなければならない雰囲気があった」などと証言。オンブズマンは森山氏と県職員との間のゆがんだ関係を指摘した。

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