本澤二郎の「日本の風景」(5178)

<正直者が馬鹿を見るやくざレベルの腐敗する永田町の掟>

江戸時代のドラマに登場する悪人は、証拠を突き付けられると「悪うございました」と平謝りして幕を引く。しかし、血税をたらふく食べて肥えている政治屋は全く違う。最後の最後まで抵抗する。21世紀の日本人為政者の人間性は劣化著しい。

昨日は息子と長電話したさい、「田舎に戻って市民のための市会議員選挙に出てみてはどうか」と釜をかけてみた。帰ってきた言葉は「お父さんは何も知らないね。政治は人間の屑がやること。真っ当な人間は全く手を出さないよ」とぴしゃり。政治家は最も軽蔑されている人種というのである。

袖ヶ浦市の放射能や水銀汚排水問題から、産廃業者はやくざ暴力団が関与していることが分かってきたことを伝えると、これまた「産廃などはすべてやくざがらみ。昔からだよ」と一蹴されてしまった。社会部記者失格らしい。

父親は、そんな腐りきった永田町に人生をかけてきたのだから、弁解しようがない。

 

<安倍側近女性政治屋もあぶりだされる>

毎日新聞のスクープか。安倍晋三御寵愛の人物として知られた元防衛庁長官の稲田朋美の、ずっと隠し続けてきた裏金の税優遇事件を暴いた。いわく「自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、安倍派からキックバック(還流)を受けていた稲田朋美幹事長代理(衆院福井1区)が2020~22年、計202万円を自らが代表を務める党支部に寄付し、所得税の一部を控除される税優遇を受けた疑いがあることが判明した。支部は同じ時期、「事務所使用料」として稲田氏に計594万円を支出しており、稲田氏側に還流した形だ」と報じた。

彼女は弁護士だ。弁護士にも悪党がいる!

 

<反省謝罪もしないまま小池百合子の都知事選>

案の定、経歴詐称という公職選挙法違反を都民からも問われている都知事の小池百合子が、まだやると鳴き声を上げた。政治音痴のカルト教団で知られる公明党創価学会が、たとえ支援しても無駄なことに違いない。

「カイロ大学首席卒業」などありえない同じ嘘の経歴で、繰り返し選挙戦に応戦するのであろうか。小池御用記者も今度ばかりは打つ手はない。蓮舫に好機到来か。しかし、松下政経塾の野田佳彦との関係はマイナスだ。

 

<菅義偉と二階俊博は政治屋失格・甘利は傲慢な対応>

ヒロシマに本拠地を置く中国新聞は、ブロック紙として奮戦していて小気味いい。安倍の100万円陣中見舞い事件を暴いたし、例の2019年参院選の河井夫妻の大規模買収事件の決定的な証拠について、検察は逃げてしまったが、中国新聞は執拗に追いかけてスクープを繰り返している。朝日・読売はだらしない。

 

大規模買収事件の狙いは、護憲リベラルの宏池会最後の旗手・溝手顕正を叩き落とすことで、宏池会を丸ごと安倍派の配下にしようとした策略のための工作資金だった。権力欲しさに岸田も背乗りして、宏池会の護憲リベラルの最後の旗手を打倒した。岸田裏切りは天に唾する行為で、断じて許されないだろう。

 

官房長官・菅の500万円は自腹では全くない。血税である官房機密費だ。幹事長・二階の3300万円は、血税の政党助成金だ。ケチで有名な安倍の2800万円は、むろん官房機密費。

宏池会護憲リベラルの旗手打倒工作資金に、血税を使用した公選法と政治資金規正法違反の最悪の事例である。この延長線上に、岸田の43兆円の戦争準備が始動している。

選対委員長の甘利の100万円について、本人は認めたが、菅と二階はとぼけて否定している。二階と菅は本物の悪党である。

 

<嘘は泥棒の始まり=政界を牛耳る泥棒集団か>

清和会は論外だとしても、宏池会にはいい政治家がいた。例えば池田勇人の娘婿の行彦。彼の健康に問題がなかったら、今のような戦争体制にのめり込むような日本政治は、とても想定できなかった。

むろんのことで森喜朗や小泉純一郎の出番などなかった。歴史の教訓を学ばない極右勢力・神道カルト教団・日本会議の政治を振り払うことができないとすると、歴史を繰り返す。この国の前途は冗談ではなく危ない。国民はいつ気付くのか?

2024年5月28日記(茅野村の憲法仙人・日本記者クラブ会員・やくざ暴力団追放国民会議)