本澤二郎の「日本の風景」(5171)

<超円安で今更の正論浮上=財務官僚と経済学者>

日本の国民生活は、安倍・清和会政治の10年でとことんいたぶられ、衰退してしまった。本ブログで指摘してきたことであるが、野党もメディアも沈黙してきた。結果、国民生活はいたぶられ、多くの国民は北京行きの航空券も高く跳ね上がり、つかの間の旅行もできなくなってしまった。円安政策の悪政を分かっていたが、誰もが沈黙して報道もせず指摘もしなかった。そして円が160円、155円台に高止まりした時点で、ようやく財務官僚が声を上げ、一部の真っ当な経済学者も「1ドル90円が相場」と真実を明かした。

今更何をほざくのか?

国民生活を破綻させ、政府・日銀に迎合するだけの言論界と国会の正体をあぶりだしているのだが、その前に無責任官僚と無責任学者に衝撃を受けるばかりだ!

 

<「野口教授は1ドル90円が相場」といけしゃあしゃあと発言>

昨日のネット情報で、やっとのことで真実が報じられた。そのタイトルは「財務省中堅幹部が告白する」。

トヨタなど財閥輸出企業を肥え太らせるため、国民生活を疲弊・破綻させるまで、円を刷りまくって円を激安させる悪政について、ようやく真実を告白した記事である。

「米ニューヨークの人気のラーメン店のそれは3100円」とほざく。なぜ日本転落後にわめくのか。許されない。

 

一橋大学名誉教授の野口悠紀雄のコメントを紹介する。彼は「1ドル90円が相当」だと指摘する。その通りである。問題は日本沈没後の今になって言い出すのか!怒り狂う。凡人ジャーナリストに議会も言論界も蓋をして報じなかった。なぜ10年前から悪政のアベノミクス批判をしなかったのか。

「恐怖の安倍政治」だったとしても、それなら余計に許せない。いまさら「異常に割安な為替レート」「過度な円安が続くと、日本では稼げないので外国人の介護やサービス業で人手不足から、物価やサービス価格が上がって、国民生活は困窮する」とも真実を明かすのである。

もう手遅れではないか。財務・日銀の為替介入でも155円台。この責任をだれに取らせるべきか。

 

<悪病神は安倍と黒田、岸田と植田の日銀> 

既に悪病神の一人は殺害されたが、残った黒田東彦には勲章が与えられた。そして岸田と植田が、現在も異次元の金融緩和を繰り広げていて恥じない。無責任な野党議員は、植田をつるし上げようとはしない。

 

政治の歯車が狂ってしまい、正常に戻せないのだろうか。日本銀行は物価の番人である。黒田も植田もその重責を果たしていない。悪党・国賊・売国奴に違いない。

 

<背後に政府電通とナベツネ言論による規制強化> 

哀れな国民はせっせと納税義務を果たす。その血税を財閥企業団体と政府与党が吸い取って、彼らは肥え太っている。自社株買いで数億円を懐に入れている経済人は、一瞬で億万長者になれる。

日本もアメリカ並みに超格差社会だ。コロナ禍で莫大な利益を得た為政者と官僚と医師会の面々。いま野菜農家も農協の努力で大金を懐に入れている。

 

わずかな年金組は、友人らとのメールデータまで消され青息吐息。小さな怒りをブログに発信できることに、ささやかな満足感に浸ることができるが、それさえも出来ない人たちもいる。

メール交信も出来なくなったので、5年ぶりに北京の友人とお茶でも飲みたいと思っても、高い航空券に手が届かない。数日間のクルーズ船など無理だし、地球一周は夢のまた夢。それでも未来を生きる者たちのために、禍根を残さずに生きたい現在の心境である。

 

言論の自由を規制する政府・電通と追随するナベツネ言論には、ほとほと手を焼く。日本がこんなにも駄目な国になるなんて思ってもみなかった。民主主義が死んでいる!

 

<それでもアナキストになる気はしない>

友人がメールで「アナキストになれ」という本を紹介してきたが、それは無責任というものだ。まだかすかにだが、この国の未来を生きる子羊たちのために骨折ろうと思いたい。やくざ暴力団が跋扈する袖ヶ浦・木更津・君津・富津の人たちと、房総半島と日本列島の大掃除をしなければならないのだから。

2024年5月21日記(茅野村の憲法仙人・日本記者クラブ会員・やくざ暴力団追放国民会議)