本澤二郎の「日本の風景」(5169)

<第三の水俣病疑惑=日高金属の隣組は身障者施設「柊の里」、北側に東京ドイツ村=林・高谷地区の測定で高すぎる水銀も検出>

やくざが跋扈する房総半島の君津・木更津・富津・袖ヶ浦市の農林業責任者の総会が開かれた。そこで水銀と放射能の汚染疑惑について、参加者の千葉県森林組合副会長の御園豊が、初めて袖ヶ浦市林・高谷地区の公害対策委員長として発言した2024年5月17日。「いま直ちに水田耕作の農協や森林組合・命の水を利用している50万市民が放射能と水銀を処理しないと第三の水俣病が起き、フクシマやチェルノブイリの悲劇が起きる可能性が出てきている」と厳しい地元調査結果を明らかにした。

 

問題の日高金属のそばには、身障者施設「柊の里」、水源地・深山幽谷の房総半島にちなんで「幽谷」の地名のすぐ北側には、首都圏の行楽施設「東京ドイツ村」。清流「松川」には3年前から魚も蟹も住めない死の川。

「袖ヶ浦市と木更津市の水田地帯からはシラサギや鵜の姿も見えなくなった。それでも、千葉県も袖ヶ浦市も動かない。安全だと開き直っている。その先には飲料水の小櫃川取水口がある。50万市民の命の水も汚染されている」と3年がかりの地道な調査結果の公表に、出席者はただ驚愕するばかりで声も出なかったという。

 

<御園豊氏が君津地域農林業振興普及協議会で爆弾発言>

年に一度の君津地域4市の農業と林業の責任者が勢ぞろいした総会での出来事である。放射能を埋めたやくざ系産廃業者といわれる「ワコーエコテック」(本社木更津市)と猛毒汚染垂れ流しの銅線洗浄工場「日高金属」(本社埼玉県日高市)という恐ろしい水源地の実情報告に関係者はうろたえるばかりで、御園から資料を受け取るのが精いっぱいだった。

本ブログの一部も配布したと、昨日午後、御園と林地区前区長が来訪して明かしてくれた。直前には歴史のある袖ヶ浦市の市民団体「袖ヶ浦市民が望む政策研究会」(冨樫孝夫会長)の例会でも、ほぼ同様の内容を発言。「ご婦人の深刻な反応に胸を締め付けられた」という御園の勇気ある行動に拍手したい。

 

参考までにこの協議会に袖ヶ浦市の市長代理として参加していた環境部長の鈴木は、水源地の放射能と水銀疑惑を否定するだけの問題小役人で有名だが、御園発言に対して反論しなかった。なぜなら彼は2年前から「水は買って飲んでいる」。事実を知っている人物なのだが、しかし、市民の代表である議会は動かない。「ひとり吉岡議員のみ」という有様。やくざ暴力団に抑え込まれているのか。

 

房総半島の公害問題は、当事者に覚悟を求められる。やくざ暴力団追放国民会議を立ち上げた理由である。市民の決起で警察とやくざ暴力団を監視することが、房総半島の市民運動に不可欠。よそ者には全くわからない。

 

<「ただちに行動を起こさないと水も米も汚染」と指摘>

不思議なことに、同じ検体の猛毒汚染水の測定に大きな違いがあることも判明した。千葉県の天下り先の測定では「ほとんど問題ない」という数値。そして日高金属のそれは、銅について高い数値が出たが、それ以外は問題はなかったという測定結果。いずれも水質測定について誤魔化しのあることを何度か経験させられたことから、地元住民は今回は同じ検体を、市と業者と利害関係のない神奈川県の実績のある業者に依頼したところ、案の定、銅はいうまでもなく水銀も。足尾の鉱毒事件を連想させた。

(ここから文章が消える)県民・市民の命を守らない行政の恐ろしさに、ひたすら驚愕するばかりである。いずれ細かい数値を公表したい。

 

水俣病の現地を視察したことがある。幼児の手も足もあるが、それはこの世の地獄絵を見ているようで、恐怖で声も出なかった。映像だが、ベトナム戦争の枯葉剤の悲劇をベトナム人の女性が出産した幼児で知った、はたまたチェルノブイリ原発事故で汚染牧草を食べた乳牛をのんだ幼児の悲劇はYouTubeで。

フクシマはどう処理しているのだろうか?御園は「直ちに行動を起こさないと、房総半島のコメも水も大変なことになっているはず。農協の責任も問われている」とも訴えた。「農協の正念場」だ。

 

<うろたえて声も出なかった房総半島の農林業責任者>

命の水が有毒な汚染水になっていることは、全国的に分かってきている。とくに米軍基地においてひどい。自衛隊の基地の周辺も危ないだろう。人殺しを生業とする世界では、一般人の健康に配慮しない恐ろしい文化がはびこっている。

房総半島ではやくざ暴力団によって同じような事態が起きているのだろうか。その可能性を否定できない。

 

この日、やくざ系市長はなぜか欠席して代理出席。袖ヶ浦市だけではなかった。お話にならない君津地区の農業と林業の責任者の総会も形式的な会議に終始している。4市農業委員会も代理、地域農林業団体になると、欠席者も4人。これでは房総半島の水も米など食料は安全といえるのかどうか。

しかし、それでも御園豊の投じた一石は確実に波紋を広げる。人間が生きるための水と米が危険にさらされている。放射能はもう7、8年経過しているだろうから。住民の怒りの正確な測定は、いずれ大学の研究室にも届いていく。

既に放射能汚染をまき散らしている11戸の家庭からガンが多発、3人が肺がんで亡くなっている!悲劇が起きている。

2024年5月19日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員・やくざ暴力団追放国民会議)

 

「今更の日本沈没指摘報道に怒り100倍!」

予想されていたとは言え、内容の悪さに言葉を失いました。日本の1‐3月期の実質GDPは2%減というマイナス成長でした。個人消費の失速は明白で、経済運営は正念場を迎えています。1‐3月期の実質GDPは2.0%減内閣府が発表した23年10-12月期のGDP=国内総生産は、物価上昇分を除いた実質で前期比0.5%のマイナス、年率換算で2.0%のマイナスでした。