本澤二郎の「日本の風景」(5139)

<年金削減が嫌なら43兆円超軍拡阻止しかない!>

20年前の小泉純一郎首相が、あろうことか「戦争神社」の靖国神社公式参拝を強行したことによって、アジア諸国との信頼関係を喪失したことは、今も記憶している。便利な郵便局を改悪させたことも。しかし、年金改革の大嘘はすっかり忘れていた。昨日、立憲民主党の国対委員長が指摘してくれた「100年安心の年金改革」の公約を思い出した。

多くの国民も同じかもしれない。当時60歳の年金組は80歳になる。年金が破綻したら、日本国も日本人も滅びるしかない。回避するにはどうしたらいいのか。そう、43兆円の軍事大国計画を阻止して、そっくり年金に回すことが、日本人の生きる道である。政権交代は日本が生き延びるために残された知恵であろう。

 

艦船から武器弾薬を海中に投下して、自然エネルギーで航海ができる帆船・日本丸へ衣替えして航海する。非戦の日本国憲法を今こそ

実践すれば、なにも死の恐怖に怯える必要もない。思考する人間でなくても、だれもが賛同するだろう。

ワシントンに巣食う、闇の権力行使をする産軍複合体を東京に誕生させてはなるまい。房総半島の茅野村の神童・松本英子が100年ほど前に提唱した「戦争のない非戦の世界」は、世界各国が実行すれば済む。1億人の日本人が、この理想を世界に発信すれば、プーチンもネタニアフもこの世から排除できるだろう。

 

<小泉・竹中・自公・霞が関は「100年安心年金」公約を貫徹する無駄排除の重い責任がある>

自公の利権政治は、つまるところ無駄が多すぎる。裏金の無駄をやめて、国民が安心して生きられる年金国家を構築してゆく重い責任を負っている。

日本政治の眼目は、ワシントンの財布をやめることも必然的に重要である。「バイデンの戦争」を食い止めるという成果が期待できるだろう。場合によっては、日本属国を返上する好機ともなる。日米安保がなくなれば、北東アジアの緊張はなくなる。

優先して日朝国交正常化を実現すれば、拉致問題も即解決するだろう。近年のコロナワクチン利権も大変な無駄なことだった。のみならず「老人殺し」に加担していた可能性を否定できない。

 

危険で高価な原子力発電所をすべて排除するだけでも、国民は安心を手にすることができる。原子力マフィアを排除することも忘れてはならない。

 

<諸悪の根源は戦前回帰のA級戦犯の岸信介・神道国家主義内閣の亡霊>

日本を駄目にしている内外政策が、森喜朗の神道復活をもくろんだ「神の国」宣言から、戦前回帰路線に舵を切った点にある。極端な男尊女卑や、くだらないだけでなく、馬鹿げた神がかり的な神道行事なども戦前の天皇制神道国家主義に起因する。

煎じ詰めれば小池百合子の経歴詐称事件にしても、男尊女卑社会が派生させたものであろう。性差別は神道のルールであろう。男女平等は絵に描いた餅にすぎない。日本の現状に盲目であってはならない。巫女の真実を知れば、多くの国民も理解できるだろう。現皇后が、皇室の神がかり行事になじめなかった理由でもあろう。

どんなにいかがわしい宗教であろうとも、憲法は信仰の自由を容認する。しかし、公人がそれを悪用し、特定宗教参拝はしてはならない。神社の祭礼に、公金・準公金を使用することは許されない。近代法の大原則である。自民党も公明党も政教分離の原則を守らねばなるまい。繰り返し叫ぶ理由である。

諸悪の根源は、A級戦犯の岸信介が政権について、後継者に福田赳夫を選び、さらにその後継者が次々と政権を担当することで、日本は戦前体制に戻ってしまった。大平正芳の秘蔵っ子・加藤紘一の森打倒工作は、まさに正義の闘いだったが、無念にも中曽根康弘や京都の野中広務、谷垣禎一らに抑え込まれた。護憲リベラルの宏池会は、歴史的使命を果たすことができなかった。大平邸も加藤邸も神道右翼によって焼失させられた、と筆者は分析している。神道は平和の宗教ではない。原始の戦争宗教であろう。国際社会が警戒する理由である。

政府厚労省は、コロナワクチンでも老人殺しの非難を浴びている。防衛省は、人間の命を大量に奪う武器弾薬づくりに狂奔している。なぜ人間は、みな仲良く手をつないで歩いて行こうとしないのか。死の商人の利権は、天井知らずだ。悪しき壮大なる無駄を解消すれば、年金は100年安心が可能である。

 

<老人も未来の老人も年金第一の政治に特化>

新潟に稲葉修という政治家がいた。彼は中央大学の教官として、あの悲劇的な天皇のための侵略戦争に、教え子を何人も戦場に送った。A級戦犯の岸信介が政権に就こうとするとき、平和派の宇都宮徳馬らと反対に立ち上がった。

後年、彼に反岸の理由を尋ねてみた。彼は「わしは教え子を戦場に送った重大責任がある。岸を政権に就けると、戦争責任が風化する。それは許されない。そのために戦った」と明言してくれた。この時ばかりは、中央の後輩としてうれしくて涙が出そうになった。

 

三木武夫は、語学の達人の国広正雄に向かって「あの時、新聞が反岸の論陣を張れば、岸の政権はなかった」と述懐した。またしても言論界の裏切りが、すでに起きていた。読売は旧内務官僚の正力松太郎の手に落ちていた。左翼から右翼に転向した渡辺恒雄の当時の様子に興味があるが、むろん、岸支援に回っていたであろう。

 

<安心安全の帆船・日本丸航路に舵を切ろう、それが今だ!> 

 民主主義は人民の、人民による、人民のための政治という。あの日本侵略を吹聴した福沢諭吉でさえも「学問のすすめ」の冒頭に「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らずといえり」と書いた。

現代人は、人間尊重・人権尊重・男女平等の日本をつくる使命があろう。

帆船日本丸の航海へと舵を切ろう。対立は話し合いでケリをつける世界にするのである。武器弾薬はいらない理想の世界へと航海しよう。安心安全な日本をまず作り上げて、それを世界に輸出しよう。それが日本国民が敗戦で手にした哲理である。年金大国は夢ではない。あきらめるな!

2024年4月39日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)