本澤二郎の「日本の風景」(5128)

<安倍国葬+43兆円軍事大国=国賓待遇の岸田文雄訪米に売国奴首相批判も>

君子豹変の好事例か。「改憲はしない」と公言してきた護憲リベラルの宏池会会長だった岸田文雄。政権を担当すると、極右・安倍晋三に背乗りして改憲を乱発し、想定もできなかった平和憲法否定の超軍事予算43兆円を閣議決定して即実施、ワシントンの産軍複合体を狂喜させた。その謝礼として国賓待遇の米国政府の招待で、本日政府専用機で訪米する。しかし、歓迎ムードはゼロにちがいない。「売国奴首相の恥知らず」の怒りの声が聞こえてきている。

他方で、財閥1%族を除く大半の国民は、10年以上も続く円激安強硬策の日銀・金融政策で、天にも届くような物価の高騰で消費意欲はほとんどない。

円安で海外に出ることもできない。「クルーズ船で世界一周が冥途の土産」と考えてきたサラリーマンは、とうてい手が届かない。農協による野菜穀物の予想外の高騰物価高に庶民は、青野菜さえ購入に青息吐息。

安いはずの近場の観光旅館も割高。中国との対決外交のお陰で、中国人観光客も姿を消して、房総半島のホテルに外国人は一人も見かけることができない。円安のお陰でホテルなどの施設が、外国人経営に移行している。八方ふさがりの庶民の暮らしなど聞く耳を持たない裏金脱税犯罪政党の最高責任者のこれからは、帰国後どうなるのであろうか。

 

<恥知らず護憲リベラルの宏池会会長だった岸田文雄の君子豹変>

自民党の根っこを掘り下げていくと、平和憲法を制定した吉田茂の自由党と、実質戦前派の民主党を牛耳ったA級戦犯の岸信介勢力が合同して、現在の自由民主党になったが、岸の民主党は、この場面で平和憲法破壊の地雷を二つ組み込んだ。

一つが「自主憲法」制定で、もう一つが戦前の国家神道の復活に向けた「神道政治連盟」を党内に組み込んだことである。

この二つが、岸・福田赳夫の清和会の、恐ろしい地雷だった。一口にいうと「戦前回帰」。近現代史に蓋をかける学校教育である。

「憲法を教えない」「侵略戦争に蓋」の無知蒙昧の徒の大量生産である。岸田もそんな一人だった。

護憲リベラルの宏池会会長・岸田が君子豹変して、安倍・清和会の極右路線に乗り移って政権を維持し、清和会と協調した。かくして岸田内閣は、安倍内閣そのもので、党内に波風が立つことはなかった。安倍亡き後、国葬という恥知らずの決断をしたのは、安倍の後見人だった森喜朗や神道政治連盟の極右の意向を受け入れたものだった。多くの国民が反対に立ち上がった。

 

岸田と安倍・森・清和会の間を取り持った怪人物は、改憲軍拡原発推進新聞のボスである読売の渡辺恒雄。清和会に食らいついて離れない笹川ギャンブル財団も、周囲を固めたと見たい。

裏金疑惑の最大の元凶である森喜朗にメスを入れなかった背景だ。森の後継者を自負し、統一教会・笹川ギャンブル財団にどっぷりつかる萩生田光一も、うまく逃がした岸田。

森や渡辺と岸田の連絡役・木原誠二は、元妻の殺人事件疑惑を抱えながら、改憲軍拡原発推進という反憲法的任務をこなしている。本日の訪米随行者はだれか?

 

<「日本の若者を戦場に送り出す靖国か」恐怖の航海の行く方?>

戦争神社として定評のある靖国神社を公然と参拝する自衛隊幹部に驚愕した国民と、それを容認するような防衛相。事実上処分がない。野党も追及しない?かと思うと、陸上自衛隊では、なんと「大東亜戦争」という文字。鬼畜米英の侵略戦争時代の戦争論が飛び出した。神道教育をする?防衛大学校の正体をさらけ出した格好だ。

 

戦前の天皇・侵略軍が浮上している?昨日のネット情報には「防衛協力拡大、強固な同盟訴え、岸田首相8日国賓訪米」の見出しが躍った。政府系時事通信は「岸田文雄首相は8日、国賓待遇で米国を訪問する。10日にバイデン大統領と会談し、防衛協力の拡の大を含む安全保障、経済など幅広い分野の関係強化で一致。11日は米議会で演説し、強固な日米同盟の意義を訴える。14日に帰国する」と報じた

2024年4月8日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)