本澤二郎の「日本の風景」(5118)

<過去に目を閉じる自公は閣議決定で憲法否定の殺人国家・極右路線に舵を切った!>

過去に目を閉じる者は現在も未来も盲目である。安倍・清和会政治を継承した岸田・自公連立政権は、またしても国権の最高機関(国会)を無視して、閣議決定という不埒な手段を用いて、憲法違反の人殺しの武器弾薬の製造から輸出にも手を出した。恐ろしいことである。事情を知る一部の勇敢な国民は、寒さと風雨をものともせずに、首相官邸に怒りの抗議デモを敢行したという。

 

筆者は今朝炊飯器で、米と押し麦を混ぜたご飯を炊きながら、信濃町の池田勇人邸の夕食会を思い出した。夕暮れ時に国会の事務所を覗くと、娘婿の行彦と二人でウイスキーの水割りで乾杯していたころだ。ある時、事務所の主は自宅での夕食に誘ってくれた。なんと信濃町の家で夕食を用意してくれた女性は、勇人未亡人の満枝夫人で、意外や麦飯で歓待してくれた。敗戦後の吉田茂内閣の大蔵大臣の池田の「貧乏人は麦飯を食え」を、自宅で実践していたのだった。というよりも、白米よりも麦飯が健康法という事実を知っていたのであろう。

 

A級戦犯内閣による60年安保改定反対の国会デモの常連だった行彦の仲間が、その渦中で亡くなった樺美智子だった。彼女の死を知ったのは、東大の授業に出席した時だったと打ち明けてくれた。歴史にもしもはないが、その日も彼女のそばにいたら?日本の運命は変わっていたのかもしれない。当時の加藤紘一も国会デモの常連だった。共に護憲リベラルの宏池会の幹部になった。清和会の森喜朗が「神の国」という馬鹿げた戦前の国家神道を口にしたとき、森打倒に走ったのは当然だった。宏池会には右翼・やくざ暴力団はいなかった。森の後継者・小泉純一郎内閣の下で、加藤の宏池会は崩壊する。行彦は病に倒れ、筆者は次男・正文の医療事故で永田町どころでなくなった。運命に左右される人生を嘆いても仕方ないが、やはり悲しいことだった。

 

憲法の前文と9条を日本語を読める人間であれば、誰もが非戦の9条を知ることができる。そのことを戦後教育で、右傾化した文科省が蓋をかけてきた。そのツケが岸信介の孫を経由して、なんとなんと池田勇人が創立した宏池会の岸田文雄が、43兆円の殺人国家へと主導している。初めて非戦論を唱えた人物が、望陀郡茅野村出身の神童・松本英子だったのだが。9条誕生20年ほど前のことだった。自ら危機を招来させる悪しき愚策というこの悲劇すぎる事態を、民意に奉仕する新聞テレビはいい加減に報道して、政府を批判しようとしない。無念の極みである。

 

<憲法を教えない戦後教育=財閥死の商人が権力掌握の日本>

政治はカネで動く。利権政治は昔も今も同じか。政治屋の毀誉褒貶・朝令暮改もまたしかり。国民が賢くないと民主主義は絵に描いた餅だ。やくざ暴力団が跋扈する房総半島に目を向けない哀れな為政者の群れ。民を無視・軽視する権力は、国民の分断を図ることで、それを容易に維持できる。

 

この世に賢者はいない。愚者ばかりの日本において、盲目の為政者政党と官僚群が、美しいはずの日本を破壊しつくして、政治の混迷を地方の隅々まで拡大している。国民の貧困救済が最大の政治課題なのだが、福祉をいい加減にして「戦争国家」に変質させている自公維体制に対して、国民がゆでガエルから覚醒するのかどうか。

 

権力の背後には、今も統一教会を育てた岸と森と安倍の清和会を支援する笹川ギャンブル財団が、言論界にまで進出している。日本記者クラブも狂ってしまっている。そろそろ大金を払って居座る時期ではないのかもしれない?

 

<ワシントンは第三極のロバートケネディJrが中国系実業家弁護士を副大統領候補擁立>

アメリカの方が大分ましなようだ。トランプの数々の犯罪にもかかわらず、共和党の大統領候補に決まったようなトランプ。対抗する現職の民主党のバイデン。老人同士の対決に嫌気を刺す若者たちが、第三の候補として政界の名門・ケネディ家の環境弁護士のロバートJrを擁立、さらに中国系実業家の女性弁護士のニコール・シャナハン(38歳)を副大統領候補にかついだ。

 

暗殺されたジョン・Fケネディは、大統領就任前に当時・日本を代表する国際政治家で平和軍縮派の戦闘的リベラリスト・宇都宮徳馬との対談で、沖縄駐留の米軍の撤退を示唆していた。ケネディの敵は戦争屋の産軍複合体だった。米軍部と世界の武器弾薬財閥連合軍だ。まさに命を懸けた闘いに倒れた。弟のロバートも銃弾で。その息子は環境弁護士として頭角を現し、2019年からのWHOまで巻き込んだ、イカサマ・コロナワクチンの医薬業界の闇を暴いた。正義の賢者と呼べる。

彼が副大統領候補に選んだ人物は中国系の女性弁護士。既に9%もの支持を世論調査で示している。バイデンVSトランプの泥仕合が、アメリカン無党派のみならず共和民主の支持者をひきつけることになろう。

要するに大統領選の帰趨を握ったことになる。米中対決に風穴があくかもしれない。これ以上の悪化は少ないだろう。日本の対中外交も変わる。安倍・清和会の対決政治も変えさせられることも。

 

<日本は入れ墨やくざ代議士が育てた人物が野党対策の要>

日本の目下の悲劇は、自民党の野党・国会対策。信じられないことだが、自民党衆参国会対策委員長は、入れ墨やくざ代議士が手取り足取りして育て上げた秘書と運転手。

やくざ系国対委員長で野党国対を締め上げる作戦だ。すでに予算を年度内成立させた。最大の課題は、森喜朗や二階俊博と清和会5人衆らの証人喚問の行方。

 

野党は、やくざ系の国対に屈するのか、それとも突破して民意を反映させることができるのか。前代未聞の国会の珍事が注目を集めている。

 

<衝撃を受ける核汚染ごみと汚染水垂れ流しで窒息死の房総半島は袖ヶ浦市とオスプレイの木更津市と君津市とetc>

翻って足元の房総半島の闇、やくざ暴力団が跋扈する房総半島はというと、本ブログで再三報じている袖ヶ浦市のやくざ系産廃業者によるフクシマの核汚染ごみ事件と武器弾薬製造に欠かせない銅線洗浄工場から垂れ流される汚染水事件。

 

住民が窒息死する環境に置かれている。陣場台住民のうち、既に3人がガンで死亡している。11戸の家の大半がガンの治療手術をしているが、袖ヶ浦市も千葉県も事情を知る多くの市民も事実上、沈黙している。

 

参院行政監視委員長だった青木愛参院議員が動いても、千葉県知事の熊谷という落下傘のような県政は動かない。側近が利権でつながる自民党参院議員に抱き着かれている。

袖ヶ浦市の埋め立て地には65トンの劣化ウランがある。巨大地震いかんでは首都圏が壊滅状態になることも分かってきたが、やくざ系市長は無知をかこっている。

他方、木更津市は米軍需産業が製造した最悪の欠陥機・オスプレイがやくざ系議員によって木更津駐屯地に持ち込まれ、周辺住民を震え上がらせている。君津市では東洋一を誇る産廃業者の処分場に、栃木県宇都宮市に降り注いだ311の核汚染ごみが大量投棄されている。

40万市民の水道水の汚染が指摘されている。一部は安倍・清和会政治の一翼を担ってきた松野博一の地元住民の水道水でもある。

 

まさに「万事休す」の房総半島を象徴している。昨年暮れの市長選で、現職のやくざ系候補に対抗馬が現れなかった。遂にやくざ暴力団が跋扈する房総半島に一人対抗する防弾チョッキの男が現れてきた。行動で支援したいものだ。

2024年3月28日記(日本記者クラブ会員)