本澤二郎の「日本の風景」(5115)

<子供じみた「日本版海兵隊」も安倍・清和会遺産>

「防衛庁・自衛隊は何でもオモチャを欲しがって困りますよ」と語ったのは池田勇人内閣で官房長官をした切れ者・黒金泰美。「東大の銀時計組」で知られた宏池会の大先輩。山形県を代表する真っ当な政治家の、筆者へのメッセージだった。後輩の加藤紘一もまた護憲リベラルの代表として、清和会内閣の森喜朗打倒に突進した。

 

島しょ防衛は国の存立に直結する」(3月24日長崎県竹松駐屯地)という時代がかった言動を吐く木原稔は、身内の殺人事件疑惑発覚で、官邸から自民党本部に追い出された木原誠二を連想させる、いうところの好戦的武断派に違いない。

 

能登半島巨大地震では、全国民が期待する、さしたる実績を示せなかった防衛省の正体が、山本太郎の国会追及で判明して、国民の失望を買った。あまつさえ「ブルーインパルス」を飛ばすという、これまた幼稚で、被害者を愚弄するような木原・防衛省に怒りさえ噴きあがっている。

しかも、能登半島住民救済を忘れたかのように、隣国との軍事的緊張政策を推進、強行ばかりが目立つ防衛省こそが、日本危機の元凶ではないだろうか。

 

<上川・外交不在と野蛮な安倍の武器弾薬路線暴走でいいのか>

日本外交の基本は、対話に尽きる。徹底した話し合いこそが、憲法が要請する国際協調主義であろう。武器弾薬外交は愚の骨頂である。断固として否定したい。歴史に盲目な輩の手口で、死の商人が跋扈する日本を象徴している。

 

ただでさえ日本国民は、異常な物価高に加えて、農協の生鮮野菜の急騰価格政策で、人々の台所は窮乏の極みであろう。真っ当な政治は、貧困問題に政治の光を与えなければならない時であろう。

それを可能にする外交が、日本政治の柱でなければならない。外相の上川陽子は何をしているのか。国際会議に出るだけでは無能のそしりを受ける。庶民は彼女の外交について、右翼のメディアは持ち上げているが、背後の笹川ギャンブル財団による世論操作を気にしている。

本来の外交は、武器弾薬政策を抑制し、国民生活に目線を移した中での平和外交を、前面に押し立てる時である。猛省を促したい。
 

<女性を蹂躙する獰猛な日本海兵隊?は有害無益!>

以前、米ラスベガスのホテルのサウナで、沖縄駐留の海兵隊員数人と一緒になった。偶然の出会いだったが、彼らは皆入れ墨をしていた。自身の強さを印象付けるためで、その際の「沖縄はすばらしい」と口走った。やくざ暴力団ではないのか。

筋骨隆々とした野蛮な獣として、多くの自衛隊員も恐れる海兵隊にある種の恐怖を抱いてしまった。沖縄の恐怖は、特に女性において著しいことが理解できた。米軍の沖縄駐留について、象徴であるはずの昭和天皇がゴーサインを出したこともわかっている。

 

およそ3000人体制で、南西諸島をミサイルと日本版海兵隊で「抑止力」だと力説する木原の脳みそも狂っている。木原もワシントンのジャパンハンドラーズに薫陶を受けた悪しき人物なのか。日本国民がほとんど知らないうちに、改憲超軍拡の43兆円部隊が動き出していることに腹が立つ。なんとしても護憲リベラルの政権交代が急務であろう。

日本の危機は、日本国内に存在している。安倍・清和会の遺産は、岸田の看板の下で、目下、強力に推進されている。本日のパソコンは、文字のばらつきがひどい。これも当局の横やりの一つなのか。

2024年3月25日記(政治評論家)