本澤二郎の「日本の風景」(5073)

<昭恵が知る安倍晋三の悪だくみは石原慎太郎・森喜朗の4兆円の東京五輪賭博事件?>

清和会の元首相・森喜朗への検察の事情聴取で、五輪疑獄事件の生贄にされた元電通幹部・高橋治之が、司令塔となった清和会の悪だくみの頂点・森喜朗を逆襲する法廷闘争が明らかとなった。週刊文春とリテラの整理した内容を、この機会に改めて本ブログ読者の参考に供したい。

東北復興を棚上げしての五輪利権あさりの主役は、岸の孫と岸の別動隊の青嵐会仲間の石原・森のトリオが中心だった!

 

石原が息子のオウム事件関連で衆院議員を辞職し、その後に都知事になる過程で、体育会系の森が主導して東京五輪計画が浮上したものとみられている。安倍・森・石原は共に岸信者で知られる。歴史は繰り返される!小学生でも理解できるだろう。あえて指摘しておきたい。東京五輪は、空前絶後の腐敗を前提に具体化したものであろう。五輪犯罪で逮捕された高橋が、森に逆襲する!問題のトリオの秘密口座を国税庁は、徹底的に調査をして、責任をもって全国民に公開する義務があろう。

 

<安倍・清和会の源流=鳩山一郎・民主党の岸信介・A級戦犯ループ=戦前派(国家神道(神社本庁)・軍閥(防衛省)・財閥)>

戦後日本の民主主義が崩壊した原因は、戦前の戦争犯罪者らがCIA工作によって、政権を担当したことによる。東条戦争内閣の閣僚や満州国傀儡政権に食らいついた満州人脈が、戦後政治の檜舞台に登場した。

いわゆる戦前派が権力の中枢を握ったことから、日本の独立も傾く。吉田茂の自由党に対抗した鳩山一郎の民主党が合流(保守合同)したことによって、後者の主導権を握った岸が主役に踊り出た。吉田・自由党は窮地に立たされていく。自由民主党の綱領には改憲がうたわれてしまった。神道政治連盟も党内に誕生した。軍閥も自衛隊とともに。真っ先に財閥が復活した。

このことを理解しない日本人は、現在を理解できない。

 

<復活した日本軍国主義!>

日本の侵略戦争の主体は、天皇制国家主義でそれは財閥と軍閥と国家神道の3本柱。財閥は見事に復活し拡大して久しい。財閥解体はでたらめだったのだ。彼らは決して反省と謝罪をしない体質を戦前から堅持している。韓国での強制労働に対する最高裁判決にもそっぽを向いている。

軍閥は、自衛隊発足を好機とばかり、戦前の日本軍人が潜り込んで、いまや立派な軍隊に育て上げている。靖国参拝も。

国家神道はどうか。中曽根康弘や小泉純一郎の靖国神社公式参拝は言うに及ばず、他の首相の「真榊」の奉納に忙しい。自衛隊制服組の大掛かりな靖国参拝が、先に明らかとなった。処分なしか。怖い!

要するに戦前の軍国主義は、見事なほど復活してしまっている。自民党護憲リベラルも消えて、反対派のはずの日本共産党も存在しなかったものか。

 

<民主主義の価値を否定する極右政府の腐敗政治>

以上の指摘から日本政治を概観すると、43兆円の戦争準備や、ことさらに「台湾有事」を合唱する安倍・清和会の面々、この中には安倍の側近で知られる現職の女閣僚もいる。

 

岸の別動隊・青嵐会、さらに偏狭な民族主義経営者・松下幸之助による松下政経塾の、皇国史観にのめりこんでいる輩が、自民党から野党に張りめぐらされている。岸の孫は、笹川ギャンブル財団の支援を受けて「維新」という別動隊を組織、自民党の補完政党にして、改憲路線を声高に叫ばせている。

 

満州傀儡政権において岸は、麻薬取引で資金を集めた。彼らの子孫や後継者らは、ギャンブルやイベント開催で莫大な血税を引き抜こうとしてきた。東北復興資金という災害資金のみならず、東京五輪をIOC買収という犯罪工作によって実現した。この驚くべき事態も、A級戦犯グループにとって当たり前の手口だった。

 

高橋治之は、文春との7時間に及ぶ長時間インタビューで、森と安倍の疑惑の全貌を暴いた。ヒラメ判事の少なくない法廷でも、無視できないだろう。実現させたい森の法廷証言と国会での証人喚問が不可欠である。

 

<異例の展開となった五輪犯罪の法廷闘争>

「スポンサー選定など森喜朗の専権事項だった」「AOKIホールデングの青木元会長の森への200万円はそのためのもの」

「安倍晋三はあなたに絶対迷惑をかけない。絶対に保証する。僕はこの安倍首相の発言を信じた」

 

一国の首相が犯罪をやれ、心配するな、首相権限で保証する、責任は持つと五輪犯罪を推奨に、実施させた。何度も煮え湯を飲まされていた東京地検特捜部は、安倍銃撃事件後に五輪犯罪に斬りこんだ。その後に安倍の別働カルト教団の犯罪が露見して、被害者が声を挙げて、深刻すぎる事件が法廷で実施されている。

 

<第三者気取りの菅義偉も証人喚問せよ!>

「安倍は菅さん(官房長官)と連絡取れ」「菅はすべて伺っている。いつでも会うと応じた」

菅も相当なワルである。菅と安倍は一体だった。安倍利権は菅利権でもあった。菅が議員辞職しない理由は、地下に眠る巨額な闇資金のせいかもしれない。彼の父親も満州と関係していた。

犯罪者も世襲なのか。

 

<石川県知事で森の子分・体育系の馳浩も証人喚問せよ!>

天罰なのか?森と彼の一の子分・石川県知事の体育系知事の馳浩が「もう過去の話」と思い込んでいたらしく、安倍との五輪不正工作事件を講演先で口走って、自爆した。二人とも石川県の防災に対して目を向けなかった。2024年1月1日に能登半島大地震が起きた。対応のまずさが指摘、非難されている。森などは高級の老人施設に潜ってビフテキを食べまくって、安倍・清和会の裏金疑惑しか目に入らなかったらしい。能登半島のことは眼中に入らなかった。

 

問題の馳は自民党時代、安倍から「カネはいくらでも出す。必ず五輪を勝ち取れ。官房機密費もある」と言われていた。ここでも菅の官房機密費が登場する。この連中ときたら、血税である官房機密費を湯水のように使うことにためらいはない。これが21世紀の日本政府の中枢で起きていたことに恐怖を覚える。

 

<里見治と加納治五郎財団(代表理事・森喜朗)もIOC買収関与>

セガサミーホールディングスという奇妙な名前を初めて聞いた。会長の里見治と菅が登場する。この里見が「俺のお陰で東京五輪が取れたんだ」とテレビ局と広告代理店幹部の前で豪語した。これを週刊新潮2020年2月20日号で暴露された。

「菅から5億円を、森が代表理事を勤めている加納治五郎財団に振り込め」と頼まれた。「菅はIOCアフリカ人買収資金だ。何とか用意してくれと」

この里見マネー5億円の工作資金の一部が、既に発覚している。フランスの検察が捜査中のはずだ。東京五輪事件は国際化しているのである。菅と森の証人喚問で、この5億円の行方がはっきりする。

カジノ参入について里見と当時の横浜市長・林文子が2014年の時点で、菅を交えての三者会談が行われている。里見と林の証人喚問で事実が判明する。

 

<和泉洋人の大阪万博=カジノも万博も菅利権=中止不可欠>

安倍の首相秘書官の和泉洋人を覚えているだろうか。何度か週刊誌の話題になっている。菅の側近として大阪に飛んだ。大阪万博に関与して、菅利権確保に奔走しているという。大和ハウスも関係しているというから、なかなかのものである。

中止するだけで、借金をツケ回しされる未来を生きる日本人に感謝されるだろう。経済は落ち込む一方である。戦争が世界経済を圧迫している。武器弾薬メーカーが反映する経済は、危うい。万博中止は菅を証人喚問すれば止まる。

空前絶後の東京五輪賭博を開明することが、今を生きる日本人の役目である。

2024年2月13日記(日本記者クラブ会員・反骨ジャーナリスト・政治評論家)

追記 昨日は山持ちの友人宅で小一時間、暖炉の前でゆったり過ごした。初体験だ。暖炉の上の焼き芋も素晴らしい。毎日一個干し柿を食べて長生きするという主人が、一個おすそ分けしてくれた。医者いらずという。