32冊目


人生の「師匠」をつくれ!

著 中村文昭


 著者の中村さんの「師匠」についての発想術。


 人に出会ったときにアラ探しをせず、「いいとこ探し」ばかりしていれば、どんな人にもキラッと光る部分が見つかります。

 師匠といっても弟子入りするのような事ばかりではなく、出会った人の尊敬、感謝できるところを素直に見つける。そして、その人を自分の中で「師匠」とする。こうした考えじゃないかと思います。その人から何かを学んだ瞬間からその人はもう師匠。


 また中村さんのニートや食糧問題、農業問題などにたいする「耕せ!ニッポン!」の活動についても書かれています。このどんどん広がる夢は応援したくなるような情熱が伝わってきました。この人を引き込んでいく、味方につけていく素直さ、情熱。これらの重要性をひしひしと感じます。


 師匠ってなんだかとても難しいものだと思っていましたが、この本の師匠はそうでもないように思います。なんかもう、どんどん師匠をみつけていきたいです。出会いのひとつ一つを大切に、色々なことに気づかせてもらいました。



<人生の「師匠」をつくれ! より>


・どんなにでっかい夢も、まずは「あの人みたいになりたい」という憧れから生まれます。そして、憧れという小さな夢のタマゴを温めて孵化させるのが、「何のために?」という問いかけと、情熱なのかもしれません。


・「でっかいことをしろ!」と教えてくれる師匠も、とてもすばらしいのです。しかし、平凡なやさしさと思いやり、毎日を丁寧に生きるという当たり前のことを教えてくれた父も、僕の大切な師匠です。




人生の「師匠」をつくれ!/中村 文昭
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