よし!ブログを再開しようと意気込んだものの、4月も終わろうとしているなんて。
人生をかえた転機
それはまごうことなき整体との出会いでした。
私は、それはそれは虚弱に生まれついたのです。
生まれた時から「この子は育つのかしら?」という弱さだったそうです。ごはんも美味しく感じられず極端な少食で、ガリガリに痩せていて、いつも咳をするか下痢をするかしていました。栄養失調児だったので保健師さんに虐待を疑われたそうで、母はそのことを思い出すと今もつらいそうです。
しょっちゅう医者にかかって薬を飲んでいましたが、医者からは「虚弱体質」の一言で済まされたため、母は何とかして私を強くしたかったらしいです。本当は、原因がいろいろとあったのや…医者も母親もそれに気づかなんだのや。
母が私を鍛えようとして行ったことは、
・乾布摩擦 パンツ一枚で寒空の下におっぽりだしてタオルで体を擦らせる
・パジャマの下に下着を着せない
・風呂上りに足に水をかける
・水泳を習わせる
・すぐに風邪をひくので家中を消毒(日和見菌がいなくなり、感染症にかかりやすくなるのでしてはいけない)
こうやって書いてみるだけでも私、かわいそう
読むと分かると思いますが、体を冷やしてかえって風邪を引かせることばかりをやっているのです。
母上、昭和の発想かな…星飛雄馬の世界や。
大人になって数奇な運命としかいいようのない整体との出会いがあり、気を補えるようになった私はグングン元気になりました。
野口整体、自力整体、東洋医学、井本整体、共鳴法といった様々な自然療法を学ぶにつれ、あの頃私の母がどれだけ間違ったことをやらかしていたかを思い知らされます。今さら言ってもしょうがないけど、「気」の大切さに気づいてほしかった。
私は、東洋医学でいう「気虚(ききょ)」という気が不足している体質だったのです。しかも先天の気という親から生まれる時にもらう気が極端に少なかったと思われます。だから、早くから気の治療をしないといけなかったのです。
さらに乳糖不耐症を持っていたと思われ、当時の医者もそのことに気づかなかったため乳製品を摂るたびにすぐ下痢をしていたようです。
整体のおかげですっかり元気になり、幼い自分の身体を振り返って分かったこと。
風邪を引きやすかったのは、ひどい気虚だったから。いつも咳をしていたのは小児ぜんそくが母から遺伝していたから。いつも下痢をしていたのは乳糖不耐症だったから。
「なんでこの子はこんなに弱いんやろ? ほんまに体力ない、また風邪ひいたんか」
思い通りに私を育てられない母の忌々しそうなののしり声が、今も脳裏に焼きついています。
私は、パジャマの下にあったかい下着を着せてほしかった。風邪を引くと咳が長引くのは、ぜんそくのせいだと気づいてほしかった。牛乳や乳製品が体に合わないことに気づいてほしかった。弱いからといって、すっぽんぽんにして体を冷やして鍛えるのではなく、気を育む整体を受けさせてほしかった
でも、昨今は西洋医学優勢の時代。
そして私たちは、自分の体なのに体の仕組みについてはほとんど知らないのです。
気・血・水の養生ができるのは東洋医学です。しかしながら東洋医学に出会えるかは縁や運、その人の持つ知識に左右されてしまいます。
整体の素晴らしさは、自分の体を変えてきたことで身をもって証明できていると思っています。
今は数年に一度しか風邪をひきません。新型コロナにも一度もかかっていません。
ぜんそくは自然収束しており、数年に一度の風邪を引くとしばらく咳が長引きますが、整体と漢方薬で事なきを得られます。
私には娘がいますが、やはり遺伝で小児喘息の気はあったものの、早い段階で野口整体の操法を受けられたことで喘息にならずに済みました。
調子が悪かったら医者へ行き、薬をもらってくることが当たり前なのは、今の社会通念であるとは理解しています。
でもセルフメディケーションのなかには、こんなに体の摂理に則ったよい方法もあることを知ってもらえたらいいなぁと思います。
もちろん、母に恨みはありません。母は母で一生懸命だったと思うし。
いま75か76才になった母の体を操法してあげられることが幸せだなぁと思うし、ここが調子悪いと言えば、適切な養生法を教えてあげられる。私の体が弱く生まれついたことも、整体に出会えないまま大人になるまで弱い体を引きずってつらさを抱えて生きてきたことも、この世界に入るために通る道だったと思います。そういうことって、往々にしてありますよね。
私の人生をかえた転機は、整体の世界に出会ったこと
何しろ一生続けたいと思える仕事だし、今までで一番長く続いた仕事なんです。
好きなことを仕事にできることは、とても幸せなことだと思います。
そして、自分の体を元気にしてくれた整体を伝え広める役目を授かったことも、とても幸せなことだと思います。
天職を得て、元気に動ける体を手に入れた今に感謝して