A=440Hzにチューニングした両者を並べて比較すると誰でも違いがわかる。アコースティックの楽器から出る音で一番「丸い音」とは一番弱く弾いた音。(サイン波)、一番「ノイズ」に近いのは、壊れそうなくらい叩きつけた時の音。
サイン波とは、音の世界では、「これ以上分解することができない倍音成分」のことで、A=440Hzの楽器の音ではピーク(一番大きいサイン波)が440Hzということ。2倍音は880Hz、その下(1/2とか)、その上、いくらでも倍音は存在する。オルガンという楽器にはドローマーという音色を合成するための仕掛けがある。8フィートのパイプの長さから見ると16フィートのパイプは2倍長いので1オクターブ低い1/2倍音でというように、同じAの音のいろんなオクターブの混ぜ具合で「音色」を作っていく。
A=440Hzのはずなのに880Hzや他の周波数の倍音のほうが多いと楽器として成立しない。アコースティックの楽器は単純な整数倍の倍音だけではないが、きれいにそろっているほうがいい「音色」ともいえる。
一方、ノイズから見てみると、無限に近い様々なでたらめな周波数の倍音の集まりが「ノイズ」といえる中心になる周波数もなく、音色の変化はありえるがこれ自体では楽器には成らない。リズムは表現できてもメロディ無理。限りなく「ノイズ」にちかい楽器の音、シンセはどこまでもできるとして、ディストーションエレキギターとか、生楽器ならチベットホルンとか、銅鑼、ホーメイ、サックス、やはり民族楽器が多い。ピアノ、ギターも壊れそうなくらい叩きつけた時の音はノイジーだが。
丸い音=中心周波数付近のピークが大きく倍音が少ない。歪んだ楽音=中心周波数はあるが限りなくノイズに近いといえる。


