真理の愛と哀   同伴出張 2

真理は新幹線の窓側の席に座りながら、車窓から見える景色と横にいる隆弘との会話を楽しみながら、東京への同伴出張を実感していた

浜名湖を過ぎた辺りで、隆弘は今日の打ち合わせの資料を読み始めると、真理は邪魔をしてはいけないと思い、目をつむった。

暫くすると、頭を隆弘のほうに傾け、スースーといつもの寝息を立てた。

゛ほんと、可愛いなぁ゛

新幹線は予定通り、東京駅に着いた。
午後から3社まわる予定だ。

1社目は赤坂、真理は隆弘の仕事の間、喫茶店で待つ。
2社目は渋谷、デパートで待つ。
3社目は五反田。1社目、2社目はほぼ時間通りに打ち合わせを終えれたが……