”血液透析の穿刺で同じ場所を繰り返し刺してはいけない理由” | 腎臓内科医のつぶやき

腎臓内科医のつぶやき

気軽に腎臓病について知っていただく機会を作りたいと思って、2010年から月1回の腎臓病教室を始めました。教室でお話した内容や、腎臓関係のマメ知識をお話できたらいいなと思っています。2018年12月にyahooブログから引っ越ししました。

このページを開いていただいて

ありがとうございますラブラブ

 

あなたの今日が

素敵な一日になりますようにベル

 

 

 

 

 
 

 

 

 

血液透析では毎回2か所血管に針を刺して、その血管から取った血液から、血液の洗浄を行っています

この針を刺すことを穿刺(せんし)といいます

 

 

 

 

刺したときの痛みが減るように、皮膚の麻酔のテープやクリームなどを穿刺前に貼っている(もしくは塗っている)方が多いのではないでしょうかはてなマーク

 

 

たまに痛みを感じる神経が乏しい場所があって、そこだと痛みがないから『いつもここを刺してほしい』と言われることがあります

 

 

 

 

 

でもそれって良くないことなんですガーン

 

 

 

 

 

穿刺すると血管の壁に穴をあけることになるので血管の壁が傷つきます

 

わたしたちの体は毎日修復しているので少しの期間まては傷は治りますが、週に何回も同じ場所を穿刺すると修復される前にまた穴をあけることになります

 

 

その結果その部位の壁が弱くなってしまったりコブになったり、血管が細くなってしまったりしやすくなってしまいますえーん

 

 

 

 

 

長く付き合う大切な血管なので万全な状態で保ってあげたいですよねラブラブ

なので毎回穿刺する場所は変える必要があるんです!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もし穿刺する人が前回と同じ場所を選びそうになったら、あなたが教えてあげてください

 

 

 

 

 

『そこはこの前刺したから少し休ませてあげるために他のところにして』

 

 

 

 

 

 

 

次回穿刺する場所がわからなければ、帰り際に医師や看護師、技師に聞いてください!!

 

次回はその場所に麻酔テープを貼ってくるといいですよウインク