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あなたの今日が
素敵な一日になりますように
今日はドラッグストアで簡単に手に入るけど実は腎臓に悪い薬のうち
『痛み止め』についてお話しします
腎臓が弱っているときに、どうして薬による障害が起こりやすくなるかご存知ですか
腎臓は体の余分なものを濃縮し尿として体の外に捨てています
尿に捨てられる薬なら腎臓を通る時に濃くなるので、薬の作用が出やすくなったり副作用が起こりやすくなってしまうためです
また弱っている腎臓は尿を上手に作れないので『尿の素』である血液をたくさん流してなんとかにを作っていることが多いんです
痛み止めの一大勢力である『NSAIDS』という種類では、腎臓にいく血液を減らしてしまうので腎臓に血液が足らなくなり腎機能が低下してしまうんです
薬のアレルギーで腎臓が急激に悪くなることもあります
それとは別に
『NSAIDS』では胃など消化管を傷害しやすいために出血などを起こしやすく、命を落とすような重篤な状態になる場合もあります
特に高齢の方
高血圧、糖尿病、肝硬変、うっ血性心不全、ネフローゼ症候群の方
や
ある種の血圧を下げる薬(ARBやACEIなど)を服用の方
脱水状態の方などでは、『NSAIDS』 を服用することで腎臓の障害を引き起こしやすくなります
そのため慢性腎臓病ガイドラインでは慢性腎臓病患者さんでは『NSAIDS』はなるべく使用しないよう推奨されています
では慢性腎臓病患者さんの痛み止めは何がいいでしょう
アセトアミノフェンという痛み止めが推奨されています
これは腎臓に対して副作用が少ないだけでなく消化管の出血などを起こす確率も少ないとされているんですよ
痛みがあるまま生活できませんから、上手に薬と付き合う必要があります
腰が痛い・膝が痛い・頭が痛いなどあると気軽に痛み止めを服用するかもしれませんが
副作用がない薬はない
と思って慎重に使ってくださいね
日高病院腎臓病教室youtube
最後までお読みいただいて
ありがとうございました
2010年から毎月腎臓病の教室を行っています
遠方の方から
『参加できないけど内容を知りたい』
といわれたのがきっかけでブログをはじめました
一つでもお役に立てたらうれしいぞっと思って書いています
読んでいただけたら嬉しいです