”ADPKD(多発性嚢胞腎)患者さんの脳動脈瘤について” | 腎臓内科医のつぶやき

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気軽に腎臓病について知っていただく機会を作りたいと思って、2010年から月1回の腎臓病教室を始めました。教室でお話した内容や、腎臓関係のマメ知識をお話できたらいいなと思っています。2018年12月にyahooブログから引っ越ししました。


 

このページを開いていただいて

ありがとうございますラブラブ

 

あなたの今日が

素敵な一日になりますようにベル

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

ADPKD:多発性嚢胞腎の方では脳や心臓、大腸などに異変がでることがあります

なかでも脳動脈瘤は命に危険が及ぶこともあるのでADPKDと診断されたらなるべく早めに脳に動脈瘤がないかどうか調べることをお勧めします

 

 

 

 

 

 

 

 

ADPKDの方が脳動脈瘤で命を落とす確率は4~7%とされています

Chauveau D,et al.Kidney Int 1994;45:1140-6

Schievink WI,et al.J Am Soc Nephrol 1992;3:88-95

 

高い=危ないです

 

 

未破裂動脈瘤を持っている方の割合は、ADPKDじゃない方と比べると有意に高いです!!

ADPKDの方の中でも血縁者に脳動脈瘤やクモ膜下出血の人がいる人が脳動脈瘤を持っている割合は、そうじゃない人と比べてさらに有意に高くなっています!!

 

 

 

 

 

 

ADPKDの方では若い時から脳動脈瘤は発生の危険があります

50%の方で腎機能が正常のときに、29%の方で血圧が正常範囲に入ってるのにもかかわらず、脳動脈瘤が破裂していると報告されています

Chauveau D,et al.Kidney Int 1994;45:1140-6

 

 

 

 

 

 

以上から腎機能などから動脈瘤の破裂を予測するのは難しいので

症状がなくても定期的に検査をして必要に応じて治療を行うことが元気で長生きの秘訣と考えますラブラブ

 

 

 

 

 

もし今検査して脳動脈瘤がないとしてもビックリマーク

3~5年に1回は検査をして状態を確認してくださいねほっこり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星日高病院腎臓病教室youtube星

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただいて

ありがとうございました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2010年から毎月腎臓病の教室を行っています

遠方の方から

『参加できないけど内容を知りたい!!

といわれたのがきっかけでブログをはじめましたラブラブ

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