大反対です!! 外国人技能実習制度:拡充方針も「使い捨ての是正を」の声 | ベトナム人技術者三段活用

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ベトナムは、あのアメリカに勝ち得た唯一の国であり、優秀な人材が多く輩出していますが、一方で共産国であるため、人件費は格安なままになっています。その間隙を縫ってビジネスモードに変えていくことをかんがえてみませんか?

毎日新聞にてこんな記事を発見しました。
政府は、人手不足を背景に外国人技能実習制度の拡充の方針です。

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◇手取り数万円 休みなし……
人手不足を背景に、外国人技能実習制度の拡充方針が打ち出された。実習生は日本の縫製業や農業、建設業などを支えているが、劣悪な環境に苦しむケースが後を絶たず、支援団体からは「拡充より先に外国人を使い捨てにする現状を正すべきだ」との声も上がる。

2月上旬、東京都足立区の縫製工場。日本人従業員の姿はなく、2011~12年に実習生として来日した20~40代の中国人女性6人が働いていた。基本給は月6万5000円。残業代は時給400円という違法な水準だったが、土日も休めなかった。壁が薄く隙間(すきま)風が吹く工場の2階に住まわされ、光熱費込みで1人月5万円弱の家賃を徴収された。手元に残るのは、月数万円だった。

実習生が増えると、経営者に鉄パイプなどの資材を渡され、台所兼倉庫を自分たちで増築した。「来日2週間で後悔した。『3年で300万円以上稼げる』と聞いたが、半分にもならない」。20代女性は嘆いた。

昨秋、実習生を支援する全統一労働組合(東京都)に加入し日本人経営者と団体交渉を始めた。経営者が総額1000万円以上の未払い賃金の存在を正式に認めたのは、3月になってからだった。

埼玉県の建設会社で型枠工として働いていた中国人の男性研修生(31)は昨年12月、大きなパネルを運んでいて腰を痛めた。歩けなくなるほど悪化したため病院に行こうとすると、受け入れ仲介団体から「仕事中のけがと言うな」と迫られた。

航空券を手配され「自主都合」で帰国させられそうになった。勤務先と全統一との交渉を経て、ようやく労災申請した。国際研修協力機構(JITCO)によると、12年度に作業中の事故で死傷した実習生は前年度比98人増の994人。うち4人が亡くなっている。

多くの実習生たちは中国の送り出し機関に数十万円の手数料を借金して支払っている。中国での年収を超える金額だ。返済のため、奴隷のような待遇でも泣き寝入りするしかない。全統一の鳥井一平さん(60)は「働き手が必要なら、実習制度ではなく、正面から外国人を受け入れ、権利保護や定住支援の枠組みを作るべきだ」と強調する。
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「外国人技能実習制は、低賃金で働いてくれるので、ありがたい」と思った方、良く考えてください。

確かに日本企業のコスト削減になります。

しかし、彼らは日本人から仕事を奪いませんか?
また、日本人の賃金を下げる要因になると思いませんか?

今回の拡充で、実習生在留期間が3年から5年へと増加する見込みです。
しかし、今でも劣悪な環境や条件に耐えられなくなり、逃亡する実習生が後を絶ちません。
そして、収入源を無くしたた逃亡者(不法残留者)のほとんどが、窃盗などの犯罪に走るのです。

最大の問題は、管理が出来ていない事。

制度の頂点は法務省。
そして、実際の運営は、公益財団法人国際研修協力機構(JITCO)です。

このJITCOは、実習生を採用する企業から、配下の組合と呼ばれる組織を通じて毎月、加盟や年会費と称して1名あたり1万円前後を召し上げています。 しかし実習生の管理は、組合に丸なげ。

とことが、丸投げされた組合も組合。
企業から1名あたり数万円の管理費を得ているのに、全てでは有りませんが、緊急時の通訳さえ不在ってケースの多いこと、多いこと! 
(全てではありませんがASEAN系外国人人材を扱う組合は、この傾向があります)

管理側がこんな状況だから、多くの実習生が逃亡するのです。
ですから今の状態のまま、制度を拡大する事に大反対なのです。