昨日の日経新聞朝刊に豊田泰光氏が、当タイトルのコメントを寄せていたのが目に付いた。
「順風満帆の時、チームはリーダーがいなくてもひとりでに進む。リーダーが求められるのは逆境に陥った時。
野球の例で、低迷するチームは、皆、自分に自分でプレッシャーをかけ、その結果、みんながスランプに陥る。
そのような状況下において、一人流されず、違った雰囲気を吹き込んでやるのがリーダーの役目だ」と。
ヤクルトの宮本選手を例に挙げ、「人がヒットを打たなくてはと力みまくる場面でも、宮本はいつもセンター返しを心がけ、しぶとい内野安打を得る。安打にならなくても、粘って相手を疲れさせる。その姿を見れば、ヒット欲しさに自分を見失っている選手も『打てなくても貢献できるんだ』と目覚めるはずだ。
リーダーには、群れの先頭に立って引っ張るもの、というイメージがあるが、宮本のように、群れの斜め後ろ辺りにいて、出番を伺うタイプも『あり』らしい」と。
宮本選手となでしこジャパンの澤選手は良く似ている。立場も同じキャプテンでもある。
宮本選手も自分の行動で示す。澤選手も「苦しい時は私の背中を見て」という。そして、誰よりも良く練習し、試合でも誰よりも運動量が多いらしい。
それに澤選手は世界一になるまでに相当苦労している。女子がサッカーする環境ではない時からサッカーを始め、男の子ばかりの中で練習した。
元々、負けん気が強く、昨夜のテレビ番組で「お互いの嫌いな食べ物を当てる」というのが放映されていて、相手は同じなでしこジャパンの川澄選手。絶対に負けたくないと真剣に相手の表情などを見ていた。結果は、「引き分け」だった。
また、昼間はアルバイトしながら夜練習するなど、恵まれない環境下で練習を積み重ね、世界標準の技術レベルに至った。
従って、「日本の女子サッカー界のために、私達が頑張って結果を出さなければならない」という強い使命感があった。
話がそれてしまいましたが、
リーダーは、有言実行、率先垂範、言行一致なども重要である。
チームが正しい方向に進んでいれば、わざわざ自分が先頭に立って皆を引っ張ることはない。危機のときとか、間違った方向に進もうとしている時には、先頭に立って正しい方向に導いていくのがリーダーではないでしょうか?
但し、そのときにメンバーが付いてきてくれるかどうか?それは、メンバーからの「信頼」によって左右される。
常日頃から、信頼されるような言動を積み重ねる努力が大事である。