有事のリーダーシップ | 『人を大切にする人財育成・教育研修』 - 福岡ジンザイブログ

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●昨日、私の尊敬するコンサルタントK先生(80歳超)より下記のメールが届きました(一部抜粋)


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命の遣り取りに近い環境条件、今回の東電・原発問題の現場のようなときは、
①嫌なもの、怖いものから逃げずに、先頭に立つ。
②即時に近く決定し、イエス・ノーがハッキリしている。
③決定ししたことの結果に、責任を取る。
などが、立派なリーダーとして、部下がついて来る。必然条件だと思っています。

そこらが出来ていない「菅首相」「民主党の連中」「東電のトップクラス」で、どれだけ害毒を流しているか。又、自民党の谷垣以下の連中も同類です。悪き「いいモデル」です。


原発の現場の連中は、「下らない、恐ろしくて現場にも出てこないで、遠い安全な場所から、勝手な指示を次々出すオエライサン」に爆発寸前だろうと思っています。

長く、成長が続いた殆どの日本企業の、トップから管理職も、殆どが同類です。マスコミの連中などは、恐らく、その「同類以下」でしょう。それらが、自分の足元を見ることもなく、批判だけはしている。
笑ってしまいます。
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●また、本日(4/21)の日経新聞一面-「大震災 日本を立て直す5」に新日本製鉄会長 三村明夫氏が、下記の様に記者のインタビューに答えています。


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【記者】

トップは有事にリーダーシップをどう発揮すべきですか?


【三村会長】

「危機になってリーダーが力を発揮するというのはとんでもない。平常時にどんなリーダーであったかが危機のときにハッキリするということだ。現場の状況が分からなければトップといえども指揮の仕様がない。

日頃から現場を鍛え、信頼し、彼らのやることを認める体制ができていれば命令しなくても現場が見事に対処するものだ」

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●上記、K先生の言う、有事の際の「リーダーの取るべき行動」については、その通りだと思う。

しかし、有事の際にメンバーが付いていくかどうかは、三村会長の言うように平時のリーダーの態度・行動によるところが大きい。


つまり、リーダーは、平時(常日頃)からメンバーに尊敬され信頼される行動を取り続けて、《信頼の貯蓄》をしておかなければならない。


有事の際こそ、特に、リーダーのリーダーシップ行動〔権威(専制)型リーダーシップスタイル〕が期待されるが、実は、常日頃から信頼されるリーダー行動を取り続けておかないと有事の際にもリーダーシップは発揮されないということである。


菅総理も同様なことがいえる。

東日本大震災の直前には、支持率も非常に低く、いつ総理の座を降りてもおかしくない状態であった。

国民から信頼されていなかったのである。

その様な状況のときに、あろうことか1,000年に一度といわれる大震災=超有事な事が起きたのである。


この1ヵ月間の政治のリーダーシップを見ていて、「やはりダメか?」と思われた方も多いのではないでしょうか?


また、震災に加えて、原発事故。この国の悲劇は一層深刻である。