学歴コンプレックスにしても医学部コンプレックスにしても、解決する方法は唯一「再受験」することだけです。
不思議なことに、「浪人コンプレックス」はあまり強くはでない(むしろ努力した期間として好意的に本人は考えていることが多い)ので、年数を重ねていても第一志望の大学や医学部に合格すれば、割とすっきり昇華します。
ちなみに大学院でかつての志望大学へ行くことは、全く選択肢に上がらない様です(もっとコンプレックスが悪化してしまうのかもしれません)。
ではこれらのコンプレックスを抱いたまま、生きていくとはどんなことでしょう。
実は「学歴コンプレックス」を抱いて社会人になった人たちは、案外いい仕事をしています。
これは、上位の大学に行った連中を仮想敵国として奮起し、時には団結することで実力を発揮しているためだと思います。
実際、文系学部では官僚になるには東大が圧倒的に有利ですが、対抗するマスコミや一流商社は私大学閥(例:早稲田、慶應派閥)が大きな勢力です。
第一志望の大学に落ちた本人はコンプレックスが無くなることはないでしょうが、客観的には素晴らしい結果を残せる可能性があります。
一方で「医学部コンプレックス」に良いところはありません。
特に他の医療職になってしまった場合は、医師に対して敵意を持って仕事をすることになります。最近はチーム医療と声高に謳われていますが、あくまで医師の責任と指示の元に患者の治療に協調しなければなりません。リーダー(医師)に、敵意を持っている医療従事者が良いパフォーマンスを発揮できるはずがありません。
もし医療系以外の職についたとしても、医師に対して敵意を持つことは、自分や家族の健康に関して損しかないと思うのです。
「学歴コンプレックス」も「医学部コンプレックス」も受験の結果によって生じ、治療法は再受験しかない心の闇です。
しかし客観的に見た場合、頑張るきっかけになりうる「学歴コンプレックス」に比べて、自他の健康を害する可能性すらある「医学部コンプレックス」は尚の事、業が深いと思います。