人生と創造の会オリノです。

 

ついに最後の回です。

問20でインタビューは終わりです。

問21はおまけです。

 

問20) 現代において個々の人間は無力でしょうか。

戦争や地球上の悲惨な状況を見れば、多くの人が自分に何ができるか

疑わしくなるでしょう。

ビリー・マイヤー氏

個々の人間は非常に多くのことをすることができます。

何よりも最初に自分自身のためにすることができます。

どんな人間にとっても自分が一番身近であり、そのため何よりもまず

自分自身を育て、進化させること、そしてもちろん生活を維持すること

に心を砕かなければなりません。

これはまた、創造的自然に適うような仕方で、また各人が彼の一切の思考、

願望、感覚、感情、感性および行為に対していついかなる場合も完全に

自分で責任を負うような形で行われなければなりません。

つまり各人は自分自身と取り組んで、本当に人間にならなければならない

のです。

なぜならば、すべてのことは個々の人間において始まり、全人類は個々の

人間から成り立っているからです。

個人が善良で、理性的で、責任感があれば、それを隣人に伝え、この隣人

はおそらくはより善良で、理性的で、責任感のある人間になろうと努める

でしょう。

それはまた次の隣人へと伝わり、こうして広がっていくのです。
人類の大多数を変えることもできなければ、人類の大多数がより良いものに

変わることもできません。

それができるのは個々の人間だけです。

そして個々の人間は自分の新しい性質、知識、愛、調和、平和、責任意識等

を世界に向けて、隣人やそのまた隣人に伝え、こうして最後にはあたかも

雪合戦のような状況が生まれます。

それゆえ問うべきは、個人に何かできるだろうかとか、個人は無力ではない

だろうかではなく、なぜ個人は何もしないのかということです。

というのも、あらゆる害悪を取り除きすべてがより良いものへと変わることは、

ことごとく個人において行われるからです。

しかしこのような行為で肝心なのは、何よりも人間が人間であることを自覚し、

自分自身と取り組んで、自分を真の人間に作り上げることです

しかしそれは真理を発見することによってのみ行うことができます。

真理が見出され、本当に真の人間になると、外に向けても多くのことをすること

ができます。

それは人間が勇気を奮い起こして、真理に対して、より良い人生とより良い

世界に対して、そして全人類のより良い感性と願望に対して責任を持つことに

よって可能となります。

これにはたとえば人口過剰、女性差別や児童虐待、拷問や死刑、人種差別や

外国人差別等に反対する闘いに参加することも含まれます。

しかしまた動物保護、自然保護、環境保護、惑星地球の維持等の闘いも

含まれます。

そして言うまでもなく、可能かつ適切でさえあれば同胞を助けることもこれに
含まれます。
大多数の人類には何も期待してはなりません。なぜならば、それらは頑なに

無関心で利己的な足取りで生きているからです。

それゆえ、より良い心情を抱いて真理に近づけるようになり、そして隣人と

そのまた隣人を引き付けるのは、個人にしかできません。

それは全人類をより良い方へと変え、生命と世界を維持するために存在する

唯一の道なのです。


終わり (出典:FIGUスイス ホームページ)

 

おまけ!

問21) 新生霊はどのように作られ、もしくは生み出されるのですか。

 

注)新生霊とは創造によって常に創出される新しい霊体で、人間となる、

これから人間の段階に入っていく霊体。

 

ビリー・マイヤー氏

いわ ゆる新生霊とは、絶対中性的な形態における純粋な創造の霊的

エネルギーであり、最初に人間の肉体に転生してこれに命を与えるが、

まだ完全に未経験で、自分自身について、人間の物質的意識によって

身につけた知識、そして最後にそこから生じる知恵について絶対的に

無知、無分別である。

内容的にはこの中性的な新生霊体にはすべての創造的なもののみ、

すなわち真の創造的愛、創造的エネルギーの力、知識およびすべて

の創造の法則と掟のパルスが与えられている。
そもそも新生霊体がそのような名前で呼ばれるのは、それが実際に

初めて人間の体に入るか、もしくはそうした体の中に生まれて後のこと

である。

新生霊体はその原初形態においては、宇宙もしくは創造、宇宙意識の

創造力により宇宙の物質帯域が作り出されるときに無数に創出された, 

これらの中性的エネルギー形態は物質帯域の全領域に広がって、天体

や惑星などに定着するが、広大な宇宙空間をさまようものも無数にある。

これらのエネルギー形態は至る所で個々に新生霊体として人間の体内に

進入し、その上丘(1対の節点-中脳蓋)に定着する。

ここではそうした中性的でまだ無知の新しい霊体を必要としている。

この霊体は愛において非常に多くの輪廻、すなわち転生を経て進化しな

がら発達し、知識、能力および知恵を集め、その創造に基づく真の愛を

拡大し、これらすべての価値とともにそのエネルギーを蓄え、

それによってますます強力になっていく。
この場合、人間の物質的意識もしくは人格も極めて重要な役割を果たす。

なぜならば、何よりもこの要因によって知識および知恵が形成され、その

積極的な成果が霊体に転移されて、これにより登録および受容されて、

愛、知識、知恵および強力なエネルギーという新たな成果へと加工される

からである。

つまり、霊体は進化し、ますます強力に、エネルギー豊かに、賢く、

そして聡明になっていくのである。


(『FIGU公報第41号』より抜粋)

 

あなたもわたしも、彼も彼女も、すべての人は新生霊として始まり、

永遠の未来に、数えきれない人生の後に、創造へ還るのですが、

この人生、この一年、今日一日は、一度きりです。

だからといって生き急いでもだめですが、

無為に過ごしたくもないですね。