MADE IN JAPAN#1〜V4 | GIN@V6〜since20xx〜

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You've got the best choice!!

 
遅ればせながら…ニコニコ
 
㊗️24周年!
いつもながら遅い
 
 
昨日のデビュー記念日は
皆様のお祝い記事巡らせていただいて照れ
 
との記事にもウンウン、だよねって頷きながら
ハッピーな気分を味わって
 
健ちゃんの言葉に更にハッピーにさせて貰いました❤️
 
 
 
という訳で ←私に脈絡を求めてはいけない
 
突然ですが、アレの続きでーす口笛
 
 
舌の根の乾かぬうちに…ニヤニヤ散らかし上等!
 
 
 
 
悪魔と小悪魔のお話❤️
 
 
 
ここは天国の門

来訪者が途切れて、手持ち無沙汰になった門番の岡田は、キョロキョロと辺りを見回しました


(よし)


誰もいない事を確認すると、カバンからタブレットを取り出して、門の横に腰を下ろしました











『どーもー!V4でーす!』


最近ちょくちょく見てるD-Tube
ビジュアル系悪魔バンド V4のメッセージ動画



喋るのは大抵、この細目の悪魔なんだけど

リーダーは、その横に立って時々頷いたり相槌を打ったりしてるこの人

悪魔バンドのリーダーって割には、あまり悪魔っぽさを感じない


で、その前にちょこんと座ってる、この可愛らしい2人組は俺の元同僚


つまりは元天使

堕天しちゃった今は悪魔と小悪魔




2人とも最近どうしてんのかな
この間ふと思って、何気にネット検索したら

ヒットしたんだよね『剛健』で


地獄界隈で今人気の
ビジュアル系悪魔バンドV4

いよいよ下界デビューかって噂がネットに出回ってる

D-Tubeのサイト、下界でも見られるようになったらしいし、噂は本当なのかもしれない



ふふっ
しかし…健くんてば、相変わらずだね

剛くんに構って欲しそうな顔して、ちょっかい出したり、一人で手遊びしたりしてる

画面に映る屈託のないその笑顔は、堕天した今もまさに天使そのもの

これで悪魔なんて信じられないや



剛くんも変わってない

健くんにちょっかい出されても無抵抗で、ほぼほぼスルーなのに

不意に見せる健くんへの超絶優しい眼差し

やっぱり剛くんも、元は天使だってのが隠し切れてない気がする



二人とも天国に居た時と全然変わってなくて、動画を見るたび、なんだか懐かしくなる


健くんには何年か前に一度会えたけど
いつかまた、戻ってきてくれるといいな





『ここで、リーダーから告知がありまーす!』

『へ?お、俺?』


ふふ、いきなりフラれてオロオロしてるけど
リーダーでしょ?

っていうか、悪魔でもオロオロするんだな




「じゅーんちゃん、何見てるんだい?」

「わっ!?ヒロシ!?」



いつのまにかヒロシが後ろから覗いてて
慌ててタブレットを隠した


「今のって…D-Tube?」

「う、うん」


バレた…


天国の門番で、天使である俺が、しかも仕事中に、サボって地獄のインターネットサイト、Death-Tube見てるなんて


天使長のヒロシに叱られるよ〜…って思ったんだけど


ヒロシ…ニコニコしてる


え?
これって怒ってんのかな?
もしかして、激怒の前触れ?



「俺もね、たまーに見る。地獄グルメとか」


…そ、そうなの?
ヒロシが見てるんなら…堂々と見ていいって事だよね


「今日はなんだか暇だしねー」


ウーンなんて伸びをしながらヒロシが隣に座ったから、隠したタブレットを出して、また再生ボタンを押した




「これ、剛と健じゃん。ふふ…元気そう…」


ヒロシが画面を見つめて、懐かしそうに目を細めてる


「ふーん…あの子達、今こんなことしてんだ。あれ、この人…」


ヒロシがリーダーを指さした


「えっ?悪魔にも知り合いいるの?いくらなんでも、顔広過ぎでしょ」


「え?岡田、覚えてないの?この人、ちょっと前に健が連れてきたじゃん」


健くんが?って事は…


「あの時さ、ちょっとポイント足りなくて、入れてあげられなかったんだよね」


…思い出した

長野ポイントがギリギリ足りなくって、健くんが連れて帰ったあの人



「本当はいい人なのに、気の毒な事しちゃったなって、ずっと思ってたんだ」



そっか、悪魔じゃなくて人間なのかこの人

どうりで、たまにオロオロっていうかオドオドしてると思った

キャラじゃなかったんだ


悪魔達のリーダーが人間…

って言うか、この3人のリーダーって
なんか…大変そう




『えー、V4ではドラマーを大募集!我こそはという方は、ぜひご応募ください。詳しくはこちらへ!』


『という訳で、以上!』


『『『『V4でした!』』』』


『じゃあねー』



映像の最後
天使時代そのままの笑顔で健くんが手を振った


あー、会いたいなぁ
健くん、剛くん…





「岡田って…ドラム出来るよね?」


…え?



天使…というより、神か仏みたいな顔で

ヒロシが俺に微笑んだ