May be〜ライバルは4歳児_0 | GIN@V6〜since20xx〜

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You've got the best choice!!

 

こんにちは!口笛

 

今日で長いお盆休みが終了

私は明日からお仕事開始ですニコニコ

 

最終日だから、何かしたいと思ってたのに

結局通常の家事で終わってしまいそう…笑い泣き

 

 

ホントは連載モノのストックでも書けばいいんでしょうけど…はい、煮詰まってます真顔

 

まあいいや

もともとストックなんかできない人だし…口笛

 

なので、晩御飯の下ごしらえしつつ、短編をば

 

息抜き息抜き…

 

あ、なんとなーく書いてみたので、まとまってはおりません  m(_ _)m書き捨て御免!

 

 

 

***********************
 
 
 
 
えんちょーセンセーおはよ!
 
ハイ、おはようございまーす
 
 
 
センセー、おなか痛いの治ったー
 
おはよう
おう、元気になってよかったなー
あ、おはようございまーす

 

 
 
センセ、あのね〜面白いムシ捕まえたの。せんせいにあげる〜!
 
 
(げっ…)
あ、ありがとう。でも、虫さん可哀想だから、逃がしてあげようねー
(止めてくれよ、頼むから…)
 
 
 
 
毎朝の俺の日課
門の前に立って、登園する子供達ひとりひとりと挨拶を交わす
 
あぁ、たくさんの笑顔、癒される…
 
 
 
 
 
うちの保育園は、何故だか母子家庭・父子家庭が多い
 
バツイチ同士、肩身の狭い思いをしなくて済むせいか、子供が縁でゴールインなんてこともあったりして
 
それがますます片親世帯を呼び寄せているのかもしれない
 
 
そんな中にいて、家業の保育園を継いだ俺は未だ独身
 
バツも丸も付いていない、まっさらの戸籍のまま、そこら辺にゴロゴロ転がっていそうな縁を拾う事が出来ないでいる
(…ほっといてくれ)
 
 
 
それはさて置き
 
今日もまた1人、新しいお友達が入園して来る事になってんだけど…遅せぇな
 
初日から遅刻か?
 
 
まあ、遅刻ったって、保育園的にはそんなに支障はないんだけど
 
 
ただ、連れて来る親御さんの仕事行くのが遅くなっちまうだろうって心配しながら、門の前で待っていた
 
 
 
「すみません。遅くなりました」
 
 
駆け込んできた若い父親と
背中にオンブされてる男の子
 
 
「三宅さん?ですよね。おはようございます。」
 
 
「三宅です。今日からお世話になります。よろしくお願いします」
 
 
背中から下りた男の子が
父親の陰に隠れたまま動かない。
 
えーっと…何だっけ名前、ど忘れして出てこねぇ。
 
 
「ほら、ご挨拶は?」
 
父親に背中を押されてようやく
 
「…おはよ」
 
小さく呟くような挨拶をして、また父親の後ろに隠れてる。
 
 
まあ、自分が初対面から子供に受け入れられるタイプじゃないのはわかってる。
 
けど、この子の人見知り具合もなかなかのモンだ。
 
 
「ハイ、おはようございます。向こうにお友達たくさんいるからね。遊んでていいよ。」
 
 
子供の目線までしゃがんで、優しく、丁寧に言ったつもり…
 
 おい…そんな睨まなくてもいいだろ
 
 
「ほら、剛。遊んでいいって」
 
 
父親が背中をそっと押しても、まだ足にしがみついたままじっとして
 
「ん?どうしたの?」
 
父親がしゃがんで目線を合わせると
コツンとおでこくっつけて
父親の頰を小さい両手で挟んで
 
「いつお迎えにくるんだよ」
 
小さい声で呟いて
 
 
「お仕事終わったら、すぐ迎えに来るから」
 
 
ふふって笑って、鼻先にチュッてキスした父親が立ち上がろうとすると
 
頬に当てた手に力入れたんだろうな
 
父親の頰がむにゅっと押されて、少し唇が突き出る
 
 
「ぜってー遅れんなよ」
 
そのまま唇にチュッてキスをして
 
 
お前は彼氏かよっ
突っ込みそうになるのを堪える
 
 
「ふふっ…分かった。だから、遊んでおいで」
 
 
園庭の方に向いて、やっと俺に見られてる事に気付いたらしい
 
「見んなよ」
 
目を泳がせて小さく呟くと、砂場の方に向かって駆け出した
 
 
ハッ…何?こいつ今更照れてんの?
 
しかし、ファザコンにも程があるだろ
別れ際にキスって…
 
 
父親の方に視線を戻すと、駆けて行った子供の背中を、まだ愛おしそうにジッと見詰めていて
 
 
何だ?この親子…
 
 
そう思いながらも、父親の綺麗な横顔から視線を外せないでいた
 
 
何年かぶりに味わうこの感じ
 
これは…恋?