PとMK(疑惑) | GIN@V6〜since20xx〜

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『相談したいことがある』
朝、健から連絡があった


なんだ?改まっちゃって


ふと、ミーちゃんの顔が過る
…ンな訳ねーな


打ち消して、仕事に向かった



夕方になって

「こんにちは…」

お、来たか


いつもみたいに、挨拶代わりに井ノ原さんとショートコントでもやってから俺んとこに来るのかと思ったら


チラッと井ノ原さんを見て、サッと俺の方に来て


珍しいな、お前がまっすぐコッチ来るなんて


「やっぱり…今日、剛のトコ行っていいかな?」

声を潜めて


別に、来るのは全然いいんだけど…
何か様子がおかしい


「そこのマックで待ってるね」


…井ノ原さんに聞かせられないような話ってことか?

いつもなら椅子に座って、なんなら井ノ原さんの膝に座って、仕事の邪魔しながら待ってんのに


心なしか元気ねぇし…
どうした?健






家に着いてコーラ飲みながら、健の相談てのを聞く


「あのさ…井ノ原さんて、奥さんと…どうなのかな?」


「どうって…デレてるとこしか見たこと無ぇな」


井ノ原さんがどうしたっつんだよ


「あのね……もしかしたら、ウチの母さんと不倫してるかもしれない…」




…あ?不倫?

いやーーーナイナイナイナイ


「それは無いだろー」


嫁が大好きだからあの人。飽きるくらい嫁の自慢されてるし


それに、母ちゃんには悪いけど、井ノ原さんの嫁、めっちゃ若くて綺麗…


待てよ。そういや最近あんまり自慢してこねぇな。週末暇だなんて言ったりするし、誕生日だって果たして祝って貰ったかどうか…



「だって…俺が救急車乗ってった時も、井ノ原さんのこと傘に入れて二人で帰ってたじゃん」


あぁ…でもそれは…俺らに気ぃ使ってくれたんじゃ…

いや、ひょっとして逆か?俺らが邪魔だったとか?



「剛、見たって言ってたじゃん。楽しそうに横断歩道渡ってたって」


あー…そういや二人共ニヤニヤしながら歩いてたけど


それは…アレだ。俺らがチューしてんの見ちゃったからだろ


でも、なんか妙に気が合っちゃってる感じはしたな。井ノ原さん、まさか…



「それに、この前聞いちゃったんだよね。母さんが、井ノ原さんと電話で話してるの」


別に…電話くらいなら…いいだろ


「温泉がどうのこうの、奥さんと行けばいいのに、ホントにいいの?とか」


あ?
あー、はいはい。それって…
でも内緒って言われたしな…


「内緒ねって聞こえて、俺が近くに居たの見つけたら、ヒソヒソ話し始めるし。電話切るときなんか、楽しみとか言っちゃって」



母ちゃん…紛らわしいから
楽しみって…



まあ、落ち着け、健


「お前の母ちゃんだぞ。不倫とかあり得ねぇだろ。大丈夫。母ちゃん信じろよ」


しかも、相手井ノ原さんとか。いくらなんでも世間が狭すぎて、すぐバレちゃうじゃねーか


「多分、なんか事情あんだって」

「そうかな…そうだよね」


やっと元気出てきたかな


「相談してよかった。ほんと悩みすぎてハゲそうだったよ俺」


フッ…安心しろ。たとえお前がハゲても、俺は多分好きでいられるぞ。何ならヅラでも買ってやろうか


まあ、あと2、3日すりゃ謎は解けるから、ハゲはしないだろうけど



あ、ぼちぼち俺も準備しとかなきゃ



バイクじゃなくって

今回は、やっぱ車の方がいいよな