自分調べ北海道のお得に住める街ランキング第3位は旭川市です。
最盛期の人口36万人からは下降の一途をたどるものの、そのおかげか物件数も豊富で価格もお安め。北見や苫小牧と違って人口集約されてるうえにぎりぎり札幌に近い、意外な穴場です。
行政や教育、地域住民の民度が終わってる件については全国区で知られる存在ですがそれは、もっとひどい地域が知られてないせいで相対的に浮き上がって見えるだけだと思います。
実際、団塊世代が老害化して団塊jr世代がそれに盲従してたり、その下世代の個人主義性向だったり、金を出さないくせに口を出してくる商工会だったり、過去の成功体験から脱し切れない自治体運営だったり、ぬるま湯に浸かったままで危機感の薄い有権者であったり、問題の本質に気づいても改革に乗り出せない地方公務員の在り方であったりとかは、実はグローバルで進行中の問題の一側面に過ぎないのだと自分は考えています。
そういうわけなので、旭川はそんなに悪くないですよ。自分は住みたくないけど。
あと旭川市でお得に住むにあたって気になるのは周辺町村の動向です。
住民の幸福度ではお隣の東神楽町と東川町が道内トップクラスなのはご存知の通り。
ただこの手の評価は、アンケートの母数にも注意が必要です。
両町合わせて88人の評価では蓋然性に欠けると言わざるを得ません。
旭川市民としてあえて言うならば東神楽・東川の両町は「お得に住めるマチ」ではなく、「僻地の諸問題を全てカネで解決できる隠れ富裕層向けのマチ」です。
言い換えるなら「アマゾンとネットフリックスがあれば何処でも生きていける人向けのマチ」です。そういう人はきっと東京でも湧別町でも幸せに暮らせるでしょう。
事実上旭川市とは地続きなので、30年後にも消滅せずに残っている自治体としてはわりと有望株で、そのへんが深川市や上川、北空知の諸町村とは違うところですが、いずれにせよわがランキングにおいては余裕で圏外です。
あとこれは旭川市に限らず他の中規模都市にも共通する問題ですが、冬の除雪の「雪捨て場」については物件選定の前に考慮しておく必要があります。
旭川市の除雪は今の今津市政になって改善されたともっぱらの評判ですが、言い換えれば市の動向と気候変動次第でどう転ぶかわからない不確定要素でもあります。
なのでできれば、自宅前から市道くらいまでは自力で道を通せるくらいの算段はしておくのが理想です。そこまではできなくとも、自宅前の雪を手軽に運び入れ可能な空き地や公園が近所にあるかどうかぐらいは事前に調べておいたほうが良いでしょう。
特に過密気味の中心部住宅街においては、自前で融雪槽やロードヒーティングを用意する家があるぐらいには切実な問題になることがあります。ご近所除雪トラブルは北国あるあるなので気を付けましょう。
旭川市のお家賃4万円物件↓
↑よくあるこういう住宅の、落ちた屋根雪が隣家に迷惑をかけないような対策も必要です。
以上、あんまりおすすめではないけど3位くらいにはお得に住める旭川市でした。