前回は振られたのに花火に誘われたところまで書いた。
今回で最後まで書く。
エレクトロニカを聞きながらだと文章が捗って仕方ない。
さて、
彼女はなぜ花火に私を誘ったのか。
それは単純な理由で
「彼が一緒に行ってくれるはずだったのに、他の用を入れてしまった」からだ。
ここでちょっと何か違和感を覚える。
ありがたい誘いだが、考えてしまう。
「それはただの彼に対する当てつけになるのではないか」ということを
彼女に伝える。
他の男と遊びに行くことは、彼に対して後ろめたい行動となってしまうことだと。
「でもいいんです」
と彼女から返答が来た。
すこし引っかかりながらも了承した。
花火当日。といっても前記のメールの翌日である。
彼女午前中から彼女から、よくメールが来る。
こういうときは、親近感がわいたのか、
都合のよい断る理由を探しているかのどちらかなんだと思う。
結果的には後者だったが。
数回に渡るメールの往復の内に、愕然とする事実を知る。
彼女は19歳だった。
何たること。未成年。そんなことを見抜けなかった。
というより考えもしなかった。
彼女を電車で見るときは、OLの格好が多かったから、
若くても20代前半くらいだろうと考えていた。
化粧怖い。というか、声すら聞いたことなかったから、
見抜けなかった。
前に受けた違和感の正体はこれだ。
ちょっと考え方が幼かったのを感じていたのだ。
ここらへんで、恋愛感情は薄くなっていた。
だって犯罪になりそうだもの。
最終的には、彼に対する罪悪感が湧いてきているようだったので、
花火にいくことは中止になった。
結果的にはそれでよかったのだろうと思う。
大きな出来事はこれで終わり。
その後は大したイベントも発生せず現在に至る。
実は、これを書くまでに何か起こそうかと考えたが、
結局何もないままだ。
今も彼女は同じ電車で、同じ車両に乗ることは多い。
でも、声をかけたり、行動を起こさない。
何かしてもメールするくらいだ。
それは、初めの手紙にそれを書いたから。
電車で直接接触するようなことはしないと。
だからまともに話をしたことはない。
これで、「電車に乗ってた女の子におもむろに手紙を渡した」
話は終了です。
リアルの話なので、感動話になんてなりえない。
ただ、赤の他人と、少なからず近づくことは
できるようです。
