朝起きてテレビをつけると、ちり取りの柄のような物が
空に向かって飛んで行く映像が流れていた。
北朝鮮のミサイル発射の映像だそうだ。
みすぼらしくて、中古と言うか、スクラップにしか見えない。
北朝鮮のミサイルは国家の威信と存亡を賭けての
一大デモンストレーションだったはずだ。
300億も金をかけたのなら、何故、あと100万位かけて
近代的で、尚且つ見る者に脅威を与えるようなペイントを
施さないのだろう。
相変わらず愚かな国だ……
上原さくらの夫が暴行容疑で逮捕され、二日後に釈放された。
そのニュースを見た私は驚いた。
私の驚きは大した怪我もしていないカメラマンが、大げさに
死んだふりをしていたことに対してではない。
すぐに終わるだろうと思っていた夫婦関係が、六年間も
続いていたことに対してのものだ。
私は五年ほど前に上原さくら夫婦と世田谷の
イタリアンレストランで隣あわせたことがある。
犬同伴OKのその店を私は十年ほど前から
行きつけにしていた。
ある日私は当時の彼女とポリンキーの先代の
チワワを連れてその店で食事をしていた。
その時にあとから来た上原さくら夫婦が
私達の隣のテーブルに座ったのだ。
実物の上原さくらに芸能人オーラは全く無かった。
たまたま別のテーブルに来ていたモデル出身タレントの
梨花のほうが余程輝いていた。
私は自分の彼女と会話をしながら、隣のテーブルに意識を
集中させていたが、夫婦の間に会話はほとんど無かった。
上原さくらの膝の上に置かれた籐製の手提げバッグからは
二匹のチワワが顔をのぞかせていた。
夫婦のテーブルの上に料理が置かれた時
上原さくらがバッグを床に置いた。
二匹のチワワに気付いた私の愛犬が匂いを嗅ごうと
さくらのバッグに近づいた。
その瞬間さくらは慌ててバッグを膝の上に戻した。
さくらから見た私の愛犬は北朝鮮のミサイルのように
みすぼらしく見えたのかも知れない。(ToT)
自分の愛犬と遊ばせるには分不相応と思ったのだろう(ToT)
私が社交辞令で
「すいません」
と言うとさくらは
「いいえ」
と言い、軽く頭を下げた。
冷たい感じだった。
さくらは別に間違ったことをしているわけでは無い。\(`0´)/キイッッ
自分の愛犬を他の犬と遊ばせるも、遊ばせないも飼い主の自由だ\(`0´)/キイッッ
だから私はさくらに対して文句を言う気も無いし、怒りも全く無い!\(`0´)/キイッッ
だが、私はさくらのような女とは友達づきあいでも
したく無いと思った。
どんな経緯で結婚したのかは判らぬが、ツンデレならぬツンツンの
さくらとでは会話がなくなるのも仕方無いと旦那に同情した。
帰り道、彼女と二人で、さくら夫婦があとどれくらいで
別れるかを予想した。
二人の予想はともに数ヶ月だったが、数ヶ月で別れたのは
さくら夫婦では無く私達だった(。-_-。)ポッ